慢性の耳鳴りには漢方薬がおすすめ!
コラムをご覧くださりいつもありがとうございます。
石川県白山市みずほ 「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。
漢方相談で多い疾患の一つに「耳鳴り」があります。
耳鼻科に行っても異常が無く、血流を良くしてビタミンB12のお薬を処方されて「お大事に・・・」
脳神経外科で検査をしても年相応の血管と言われ、心療内科を紹介される・・・
服用すれば治ると信じて継続するもののいっこうに変化が現れず・・・
そのことを先生に伝えると「慣れるのが一番」との返答。そこで薬は気休めだったことに気付く。
「耳鳴り」でお悩みの方、そんな経験はありませんか?
自律神経は腸から治す!
「耳鳴り」が耳や脳の検査をしても異常が無い場合、自律神経の乱れを疑います。
自律神経は意識をしなくても自動的に活動してくれる自律している神経のことですが、一番活躍している場所の一つに消化器官である「腸」があります。
食べ物が入ってくると胃で分解し、小腸で栄養分を吸収し、大腸で水分を取り除いて、直腸の出口である肛門から便として排出しています。肛門は意識的に動かすことは可能ですが、それまでは無意識下で働いています。
近年の研究により腸と自律神経の関係はとても密接な関係があることがわかってきています。
ストレスが腸の環境や動きを悪くすると自律神経にも影響が現れ、免疫バランスにも支障をきたすことが証明されているようです。
逆を云えば腸内環境を良くして腸の自律神経機能が正常になれば全身の自律神経も整うということです。
では、耳鳴りと自律神経との関係はどうなっているのでしょうか?
これが耳鳴りと自律神経の正体です
①食べ物(糖質や添加物)や医薬品、冷え、精神的ストレスにより腸内環境が悪くなる
②腸内細菌の悪玉菌が増加
③腸の内膜が荒れる
④本来吸収されないはずの悪玉菌が作り出す有害物質が血液側に漏れていく
⑤免疫細胞が働き有害物質の除去のために、緊急事態宣言を出し交感神経を働かせる
⑥交感神経が常に優勢な状態になり無意識的に緊張状態が生まれる
⑦さまざまな神経が過敏になる
⑧これにより、活性酸素が多量に放出される
⑨活性酸素は細胞を錆び付かせるのでビタミンやミネラルを消費して解毒する
⑩細胞が栄養不足になる
⑪細胞の栄養不足には個人差があるが、耳鳴り以外にも不眠・過敏性腸炎・不安感・めまい・肩こり・頭痛・血流障害などが発生する
というメカニズムで症状が発生します。
交感神経とは、闘争や逃走に働く神経と言われています。神経を尖らせて敵からの攻撃に備える戦闘態勢に働くのが交感神経です。交感神経が過敏になるということは身の回りが常に敵に囲まれていつ攻撃されるかわからない状態ということ。
当然耳の神経も過敏になりますよね。
実は「耳鳴り」というのは誰ででも鳴っています。その音を必要と脳が認識して拾うか、不要と認識して拾わないかの違いなんです。つまり、通常は不要な音として耳は認識していないんですよ。
それが過敏になることで不要な音を拾って「耳鳴り」と自覚しているんです。
漢方療法と栄養療法で自律神経を整える
耳鳴りのメカニズムがわかれば答えは簡単ですよね!!
①自律神経を整える
②腸内環境を改善する
③不足している栄養を補い、細胞機能を正常化させる
これが出来て、自然治癒力が正常になれば病気は改善方向へと進んでくれます。
耳鳴りは耳の病気だと思っていた方、治療をあきらめていた方、このような視点で耳鳴りを改善してみてはいかがでしょうか?治るスピードは人それぞれですが、少しづつ音のボリュームが小さくなっていきますよ
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