半夏厚朴湯の不思議
いつもコラムをご覧くださりありがとうございます!
石川県白山市の「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です!
今回は「漢方薬の更なる効果」ということでお話したいと思います。
病気の改善や症状の改善のために漢方薬を用いることが一般的なのですが、このような改善で漢方薬を服用していくうちに様々なプラスアルファの効果が現れることがあるんですよ!
代表的なプラスアルファの効果とは・・・
お肌に色艶が出てくる
お通じが良くなる
疲れが取れやすくなる
寝起きが良くなる
抜毛が減ったり、白髪が減ったりする
といったことが、現れます。
もちろんこれらの症状改善のために漢方薬を使えば効果が現れるのは当然かもしれませんが、全く別の疾患や症状で服用していく中で効果が現れてくることがあるのです。
例えば・・・
更年期障害 → 肌が明るくなった、肌に張りがでてきた
月経不順・月経痛 → 肌荒れ改善、便秘改善
関節痛・腰痛 → 抜毛の減少、白髪が減る
風邪を引きやすい・喘息体質 → 疲れにくくなる、朝元気に起きられる
不眠症 → 血行が良くなる、耳鳴りが小さくなる
その他にも、漢方を服用していくうちに解毒作用が強化されお酒に強くなった、というような良いのか悪いのか・・・という変化も。
挙げるときりが無いのですが、副作用とは異なり漢方開始以前よりも健康になってきている証拠ですよね。
このように聞くと漢方薬は「すごい薬」のように聞こえますが・・・
漢方薬がスゴイ理由
実は漢方的に見るとこれらは当然のことなのです。
漢方の考え方には「気」「血」「水」の3つが体内を流れていると考えます。これら3つのいずれでも流れが滞るとさまざまな症状が現れてくると考えるんですね。
ですから「気」の巡りが良くなれば鬱々としていた気分もスッキリして元気になりますし、肩こりやイライラ感も改善します。
「血」の巡りが良くなれば、肌の色艶が良くなるしお肌が潤いやすくなります。
「水」の巡りが良くなれば、体の重だるさがとれて引き締まってきますし体が冷えにくくなります。
漢方薬というのは効き目の大事さも重要ではありますが、続けることの良さという点も認識していただけると目の前の病気だけでなく、これからの起こりうる病気の予防にも役立てられるということが理解していただけるかと思います。
また、別の視点から漢方薬を捉えると、たくさんの症状が混在する場合・・・例えば内科の病気もあり皮膚疾患や婦人科疾患が併発している場合などですが、現代医療では内科と皮膚科と婦人科をはしごすることになることが一般的ですよね。
しかし、漢方的な診断で見ていくと根本は同じところから派生していることが多いんです。このような場合はまず自然治癒力を活かしつつ大本の部分から改善を促すことで、いろいろと枝分かれしている症状が改善するんです。
もし、たくさんの症状でお悩みの方がみえましたら一度ご相談いただければ、根本の原因を一緒に探し出して、どこから整えることが改善の近道になるかをご提案できるかと思います。
ご自身に合った漢方薬をお探しの方は是非お気軽にご相談下さい。(ご予約をお願いします)
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