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伊藤宏樹

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伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

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コラム

食中毒のセルフケア

2013年7月8日 公開 / 2023年9月4日更新

テーマ:薬局

コラムカテゴリ:医療・病院

いつもコラムをご覧くださりありがとうございます!

石川県白山市の 「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。


なんだか蒸し暑いですね・・・
このような、気候で発症しやすいのが「食中毒」や「胃腸風邪(夏風邪)」なんですよ!

特に食中毒は要注意です。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ進入することによって発生します。食中毒を防ぐためには、細菌などを食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、「やっつける(殺菌する)」という3つのことが原則となります。

「つけない」・・・洗う

手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌が食べ物に付かないように必ず手を洗いましょう。

「増やさない」・・・低温保存

細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。

「やっつける」・・・加熱処理

やっつける・・・加熱処理!
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。目安は中心部の温度が75℃で1分以上加熱することです。
ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。



実はもっと大切な事があるんですよ!

食中毒って同じもの食べても罹る人と罹らない人がいますよね、この違いってなんだかわかりますか?
実は・・・カラダの防御機能です。

防御機能その1:.唾液
唾液に含まれる酵素には、強い殺菌効果があります。ただし唾液は、よく噛まないと分泌量も少なくなります。早食いのクセがある人は唾液の分泌が少ない上、味の異変を感じる前に飲み込んでしまう傾向があるので、味わいながらよく噛む習慣をつけるようにしましょう。

防御機能その2:胃液
食品に混入している細菌の大半は酸に弱いので、胃液の中の胃酸によって殺菌処理されてしまいます。胃酸は、私たちのからだが備えている最強の食中毒防御機能といえます。ただし、胃の状態が悪い時やストレスを受けた時には、胃液の分泌量が減り、殺菌力もそれだけ低下してしまいます。そのため消化不良やストレスなどには、十分に気を付けることが大切です。

防御機能その3:腸内細菌
腸にすむ多くの細菌のうち善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌には、食中毒菌が腸管に侵入するのを防ぎ、からだの外へ排出する働きがあります。日頃から乳酸飲料やヨーグルト、食物繊維の多い食べ物(ごぼうなどの根菜類、きのこ類、海藻類など)を積極的にとって善玉菌を増やし、腸内環境を整えることも食中毒の予防につながります。

カラダの免疫力を低下させないことが大事!

一般的に食中毒は、子どもやお年寄りほど影響を受けやすい傾向がみられます。子どもはまだ免疫機能が十分に発達していないこと、またお年寄りの場合は体力の低下により免疫力も低くなっているためです。
このことから食中毒の予防には、免疫力が重要な役割を果たしていることがわかります。体力が充実し、免疫力が高い人ほど、同じ食事をしても食中毒にかかりにくいのです。先程紹介した防御機能も、私たちの持つ免疫力のひとつだといえます。免疫力は、疲労や睡眠不足が続いたり、ストレスを受け続けていたりすると低下します。また、食事をきちんと食べなかったり、風邪などを放置して体力が落ちている時も同様です。

 免疫力の低下を避けるためには、まず睡眠や食事をきちんととること。また、軽い運動などで気分転換をして、ストレスを解消することを心がけましょう。生活が不規則になっている時には、できるだけ生ものは食べないといった自衛策をとることも大切です。

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