ネットワーク型RTK-GNSSと境界確認
建物表題登記申請をする場合は登記事項として建物の所在、種類、構造、床面積を登記記録として法務局に送信し、あわせて添付情報として各階平面図と建物図面をTIFファイルかXMLファイルで送信します。
建物を特定するために建物図面を作成する際に、敷地上のどの位置に建物があるかを明らかにする必要があります。区画割された土地を購入されている場合などは位置について容易に判別できますが、国土調査から数十年を経過したような地域では塀などの構造物だけを頼りに建物の配置を確定すると実際には思わぬ位置に建物が来てしまう可能性もあります。
そういった建物の位置を迅速に正確に特定するためにネットワーク型GNSS測量は有効です。
観測に出かける前には衛星からの電波の受信のために衛星配置を確認し
GNSS観測に影響を与える磁気嵐などの状況を確認してから観測を行います
ネットワーク型GNSS測量によって求められた位置データから建物の位置、構造物の位置をトータルステーションのレーザー光線を利用して測定すると現地で迅速に図面を作成するための必要なデータを取得することができます。
正確な図面を作ることにより現在の土地の利用状況も確実に把握できるようになります。特に敷地の隣地が里道や水路などの公用地の場合は構造物だけに頼らない慎重な調査が必要です。
安心して将来にわたって不動産を管理するためにはより高い精度の図面が役にたちますし、場合によっては里道などの払い下げを受けるきっかけになっています。
今日は観測のための環境が非常によくなる時間帯を確認したので夕方から出かけます。