境界標がなくても復元可能|茨城・水戸で世界測地系2024対応の精密測量
山間部に残された古い「畑」を、実態に合わせて「山林」や「雑種地」へ地目変更する場合、一番の課題となるのが**「現地の正確な位置確認」**です。木々が生い茂り、境界が判別しにくくなった現場において、今、強力な解決策となっているのが、最新のGNSS技術を活用したスマートな調査手法です。法14条地図の整備された地域であればこの手法が利用できます。
1. 「1級GNSS」の信頼を、驚きの機動力で
今回の主役は、**国土地理院の1級GNSS測量機に登録されている「Drogger RWP」**です。この機器は非常にコンパクトでありながら、公共測量にも対応できる高い精度と信頼性を備えています。山の中の険しい斜面や、足場の悪い藪の中を移動しなければならない現場では、この「軽さ」と「高精度」の両立が、調査の質を劇的に向上させてくれます。
2. 通信圏内なら、どこでも数センチ精度の世界へ
この手法の鍵となるのは、携帯電話の基地局からの電波を受信できる地域であるならば、瞬時にセンチメートル級の測位が可能になるという点です。SIMを内蔵したスマートフォンが携帯電話網を通じて補正データを受け取るため、通信圏内であれば、その場で高精度な観測を開始できます。
3. ALESの独自基準点網が支える「確実な測位」
測位の精度を支えるのは、ソフトバンクグループが提供する**「ALES(アレス)」の補正情報配信サービス**です。ALESは全国に3,300箇所以上の独自基準点を展開しており、その密度は国内最大級です。山あいの現場であっても、最寄りの基準点から安定して補正データを受け取れるため、樹木に囲まれた厳しい条件下でも、迅速に「Fix(固定解)」を得ることが可能になります。
4. スマートフォンが「座標の羅針盤」になる
操作には、使い慣れたスマートフォンを活用します。あらかじめスマホアプリに、図面から抽出した「畑の境界座標」を入力しておけば、あとは画面上のナビゲーションに従って移動するだけです。Drogger RWPが捉えた高精度な位置情報がスマホに送られ、自分がいま、登記上の「畑」のどの位置に立っているのかをリアルタイムで画面上に映し出します。
5. 証拠としての「客観性」を高める
無事に目的の地点に到達したら、そのままスマホで現況を撮影します。1級機であるDrogger RWPとALESによって導き出された「正確な位置情報」を写真に紐付けることで、その場所が「もはや農地ではない」ことを示す、極めて客観性の高い調査報告書を作成することができます。
まとめ
「山の中だから場所が特定できない」という悩みは、もう過去のものです。当然、GNSSによる作業を導入していますので、あれやこれや場所の特定に迷うことはありません。



