未登記建物とリフォームの落とし穴 〜「登記されていない建物」が、未来の選択肢を狭めてしまう前に〜
お正月に実家へ帰ると、
家族で昔の話をしたり、古い書類が出てきたり、
ふと「うちの土地って、どんな場所なんだろう」と思う瞬間があります。
普段は忙しくて後回しにしてしまうけれど、
年末年始はゆっくり時間があるからこそ、
こうした“土地の記憶”がよみがえる時期です。
そんな時に少し踏み込んで調べたい方におすすめなのが
G空間情報センター です。
■ G空間情報センターとは
国や自治体が公開している地理空間データをまとめて閲覧・ダウンロードできる
日本最大級の地図データポータルです。
• 航空写真
• 標高データ
• 土地利用
• 行政界
• 災害関連データ
こうした情報を、無料で手に入れることができます。
■ XMLやJSON形式のデータをダウンロードできる
G空間情報センターの特徴は、
XML や JSON 形式でデータをダウンロードできること。
これらは無料の地図ソフト QGIS に読み込めます。
つまり、
• 実家の土地の位置
• 周辺の地形
• 道路や河川との関係
• 土地利用の変化
こうした情報を、
自分のパソコンで地図として重ね合わせて見ることができるんです。
ちょっとした“地図遊び”としても面白いし、
相続した土地の理解が一気に深まります。
■ QGISでできること
QGISにデータを読み込むと、こんなことができます。
• 航空写真と地形図を重ねて表示
• 土地利用データで周辺環境を把握
• 標高データから地形の特徴を確認
• 道路や河川との位置関係を視覚化
• 自分の土地の位置をピンでマーク
専門家でなくても、
「あ、こういう場所なんだ」
と直感的に理解できます。
■ 世界測地系2024とのつながり
G空間情報センターのデータは、
基本的に 世界測地系(JGD2011) に基づいています。
そして2024年からは、
測量の基準が 世界測地系2024 に移行しました。
つまり、
• G空間情報センターのデータ
• Open Hinata 3
• 農地ナビ
• 現場のGNSS測量
これらが 同じ基準で扱える時代 になったということです。
お正月に土地の場所を確認するだけでも、
「未来の測量とズレない情報」 を手に入れていることになります。
■ まとめ:G空間情報センターは“ちょっと詳しく知りたい人”にぴったり
相続した土地の場所や周辺環境が気になったら、
まずは Open Hinata 3 や農地ナビで確認してみてください。
そして、
もう少し詳しく見てみたいと思ったら、
G空間情報センターのデータをQGISで開いてみるのもおすすめです。
お正月のゆっくりした時間に、
家族と一緒に土地のことを少しだけ整理してみる──
それだけで、未来の安心がひとつ増えます。
■ 参考リンク
• G空間情報センター公式ページ
• QGIS(公式ダウンロードページ)]



