お正月に“相続した土地”が気になった方へ──Open Hinata 3で場所を確認してみませんか

疋田敬之

疋田敬之

テーマ:土地 建物 測量 相続

お正月に実家へ帰ると、
家族で昔話をしたり、古い書類が出てきたり、
ふと「相続した土地って、どこにあるんだろう」と思う瞬間があります。
普段は忙しくて後回しにしてしまうけれど、
年末年始はゆっくり時間があるからこそ、
こうした“土地の記憶”がよみがえる時期です。
そんな時に役立つのが Open Hinata 3(オープンひなた3) です。

■ Open Hinata 3とは
Open Hinata 3は、法務局が整備している「地図(地図に準ずる図面)」を
インターネット上で閲覧できるサービスです。
もしあなたの相続した土地が、
法務局に“地図”として登録されていれば、
Open Hinata 3で場所を確認できる可能性があります。
住所が分からなくても、
地番が分かれば検索できる場合もあります。

■ 「地図」と「公図」は違います
法務局には大きく分けて2種類の図面があります。
• 地図(位置が正確。世界測地系2024に対応)
• 公図(昔の地番の配置図。位置はあくまで参考)
Open Hinata 3で見られるのは、
このうちの “地図” のほうです。
つまり、
位置が正確で、将来の測量ともズレにくい図面 です。

■ 世界測地系2024とつながる理由
2024年から、測量の基準は「世界測地系2024」に移行しました。
これは難しい話ではなく、
「全国どこでも同じ基準で位置を扱えるようにする」
という考え方です。
Open Hinata 3で公開されている“地図”は、
この世界測地系に基づいて作られています。
つまり、
• 将来の測量
• 境界の確認
• 行政手続き
• 災害後の復旧
こうした場面で ズレにくい位置情報 が得られるということです。
お正月に土地の場所を確認するだけでも、
「未来に使える情報」 を手に入れていることになります。

■ 実家で確認しておくと良いこと
せっかく家族が集まる時期なので、
こんなことを軽く確認しておくと後々ラクになります。
• 地番が分かる書類があるか
• 古い測量図や境界杭の写真が残っているか
• 親が知っている“昔の境界の記憶”
• その土地に関する心配事があるか
これらが分かるだけで、
後の手続きや測量がスムーズになります。

■ まとめ:お正月は“土地の記憶”を整理するチャンス
相続した土地の場所が気になったら、
まずは Open Hinata 3 を試してみてください。
そして、
その土地が世界測地系2024に対応した“地図”で管理されているなら、
将来の測量や境界確認にもつながる大切な一歩 になります。
お正月のゆっくりした時間に、
家族と一緒に土地のことを少しだけ整理してみる──
それだけで、未来の安心がひとつ増えます。
https://kenzkenz.xsrv.jp/open-hinata3/

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疋田敬之
専門家

疋田敬之(土地家屋調査士)

土地家屋調査士 疋田敬之事務所

衛星及び電子基準点を使用したネットワーク型RTK-GNSS測量で引照点観測をした世界座標による地積測量図を作成することにより何世代を経過しても安心して境界杭を維持管理できるデータを提供します

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