現地の「見える化」で販売トラブルを防ぐ― SLAM方式3D測量で土地を正確に可視化 ―

疋田敬之

疋田敬之

テーマ:土地 建物 測量 相続

不動産取引において、現地の高低差や境界状況を正確に把握することは、後々のトラブル防止に直結します。
近年では、従来の平面図や航空写真では捉えきれない**「実際の地形」や「境界の見え方」**を、3Dデータで再現する手法が注目されています。

当事務所では、**Hesai社製のロングレンジLiDAR「XT32」を搭載した高精度SLAMシステムである「SLAM100」**による3Dスキャンと、**福井コンピュータ社「TREND-POINT」**による点群解析を組み合わせ、
短時間で現地の状況を高精度に可視化するサービスを行っています。

■ 3D測量が不動産業者にもたらすメリット

1.土地の「印象」を正確に伝えられる
  造成前や傾斜地など、現地に行かないと分からない形状を、3Dモデルで一目で理解できます。
2.建築士や施主との打合せもスムーズになり、販売後の「聞いていなかった」トラブルを防止します。

3. 境界未確認リスクの“見える化”
 筆界未確認の土地や、古い測量図だけが残る物件では、現地と図面のズレが後々問題になることがあります。
 3D測量により、現地構造物・既存杭・周囲の地形を立体的に記録し、
 筆界確認測量の必要性を具体的に説明できます。

3. 現地調査の効率化
 ドローンが飛ばせない場所や、住宅密集地でも地上走行で計測が可能。
 現場作業は短時間で完了し、解析後は迅速にデータをお渡しします。

■ ご利用の流れ(例)
1.現地でSLAM100によるスキャン(約30分〜数時間)
2.点群解析・ノイズ除去・地表抽出(後日解析)
3.3Dビューワ形式や画像資料でご提供

まとめ

販売現場では、「早く・正確に・わかりやすく」説明できることが信頼につながります。
3D測量による可視化は、境界確認や造成提案の裏付けとなるだけでなく、
買主や建築士に“誠実に説明できる不動産会社”としての信用を高めます。


※登記測量・境界確定とは別の「現況可視化サービス」です。

※3D解析には一定の処理時間を要しますが、現地作業は短時間で行えます。

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疋田敬之
専門家

疋田敬之(土地家屋調査士)

土地家屋調査士 疋田敬之事務所

衛星及び電子基準点を使用したネットワーク型RTK-GNSS測量で引照点観測をした世界座標による地積測量図を作成することにより何世代を経過しても安心して境界杭を維持管理できるデータを提供します

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