設計の出発点を“見える化”する:現況3D測量の力

今般の分筆登記の依頼に際し、境界の確定および地積測量図の作成を目的として、GNSSによるスタティック測量を実施しました。
本測量は、登記所への提出に必要な制度的要件を満たすだけでなく、地域の空間構成を将来的に再検証可能な形で記録することを目的としております。
測量の方式と制度への準拠
本測量では、国土地理院が管理する電子基準点(GEONET)を唯一の既知点として使用し、1級GNSS受信機によるスタティック測量を行いました。
ベースラインが10kmを超える区間については、2周波対応機器による2時間以上の静止観測を実施し、国土地理院「作業規程の準則(令和7年3月31日改正版)」に準拠した構成としています。
• 測量方式:スタティックGNSS測量(静止観測)
• 使用機器:1級GNSS受信機(2周波対応)
• 既知点:電子基準点(GEONET)のみを使用
• 座標系:JGD2024(令和7年4月より運用開始)
• 標高系:ジオイド2024(重力ジオイドモデル)※標高成果は地積測量図には記載しておりません
これらの条件は、制度上mm単位の精度が保証されるものであり、登記測量においても技術的根拠を明示できる構成となっております。
測量成果の位置づけ
本測量成果は、登記所提出に必要な形式と精度を備えているだけでなく、地域の境界・座標情報を制度に準じた形で記録するものです。
地積測量図は平面成果として構成しておりますが、測量時に取得した座標値は、将来的な再測量や空間整備においても参照可能な技術成果として保存しております。
ご相談のご案内
将来にわたって安定した土地の管理や境界の維持、制度に準じた測量のご依頼については、
疋田土地家屋調査士事務所までお気軽にご相談ください。
• 土地家屋調査士 疋田敬之
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