大規模修繕リベート問題の今|管理会社任せが招く積立金の危機

ここからは、私自身の経験をお話しします。実は、私が最近手掛けた団地管理組合の大規模修繕工事でも、リベートが支払われている気配がありました。
工事の進め方やお金の流れを見ていて「これはおかしいのでは?」と感じ、そのことを問題視したところ、私は業務から外されてしまいました。中立の立場でチェックする人間が、声を上げた途端に現場から排除される。この経験を通じて、リベート問題の根の深さをあらためて思い知らされました。
もともと関西圏は、リベート問題が多い地域でした。だからこそ関西のマンションにお住まいの方には、「うちは関係ない」と思わずに、一度ご自身のマンションの工事の進め方やお金の流れを振り返っていただきたいのです。
理事会の皆さんは数年で交代される一方、管理会社や工事業者は何十年もその世界で仕事をしています。情報量に圧倒的な差がある中で、住人の側だけで「気配」に気づくのは正直、簡単なことではありません。だからこそ、外部の専門家の目が必要になるのです。


