2020年が終わる
三日続けて、夜中にガサゴソと片付けをしている。
もらいモンの、いわゆる便利グッズ達(食器を重ねて収納するようなラック類)が、台所の隅に一ヶ月ほどの間放置されていたのだけれど、なんというか、突然目について、ヤル気スイッチが点火。
初日は調味料置場作り。
次の日は、ガス台下を整理してコの字ラックを駆使して鍋類置場を整えた。
で、その次は、残ったお皿用ラック達の働き場所を求めて、あっちこっちをのぞきまくっているうちに、延々働く羽目になったのでした…
何度も言うが、もらいモン(どちらかというと不用品)で、別に私が必要としていたのではないから、ほどよいサイズではないし、あえて使わなくてもいいのだ。にもかかわらず、何とかして全部活かさねば!という、妙な使命感に燃えてしまった。
なんとか収まりそうな古い食器棚の一組のお皿を出して、ラックに重ねた。ちょうどよい。
残りのラックを入れようとすると、幅や高さが合わず、上の段や下の段、結局全ての食器が出てしまい、そうなると、日頃…いや、恐らく母もそんなとこまでは掃除に手が回ってへんかったやろう、あらゆるところが気になり、深夜に食器棚の棚板をはずし、横板、枠も…と、順に磨き出したのでした。
手垢にまみれ…とはよく言ったもので、ホントに長年の日常の積み重ねがこびりついていた。
この食器棚が家に来たのは40年前。
垂水の小さい家から、白川の団地に越して、母がど〜んと奮発して大きな食器棚とテーブルをセットで買ったのだけれど、開き扉がたいそうで、結局日常使い用に、幅の小さい引戸の食器棚を近所の家具屋さんで探したのでした。
あれから40年…
こびりついた汚れをゴシゴシこすりながら、いろんなコトが思い出される。
食器の下の敷物は、私が一人暮らしを始めてしばらくした頃、やたらと模様替えや片付けに凝り出した母が、ちょっとラブリー路線に偏ったのかレースの薔薇模様みたいなの。
私が気づくのを待ちかねて、自慢げに見せびらかしてたのを思い出すなあ…
と、どんどん時間が過ぎて行く…
しかし、それもあまりに汚れて傷んできてるので、はずして敷き替えることにした。(比較的キレイな一枚は洗ってとっておくョ。もちろん)
ちょうど、これももらいモンのシート⁇があったので、棚板に合わせて切って行く。
この時点で、もう当初の勢いはすぼんでいるので、ほぼ惰性で作業をしている…
シートのロールが太かったので、確かめもせずに切り出したから、案の定、足りなくなった。仕方ないので、木の扉の分は違う柄。
しかも、くっつくシート…のはずが、古くて粘着力が弱いため、各段ごとにセロテープを切って丸めて隅々と真ん中にくっつけて押さえる…
もう、何をしてるのやらわからない…
ようやく、ラックを入れて、食器をしまって、本来の片付けが終了したのでした。
夜深し…
さぞやスッキリ…と見渡すと、ガラス戸を磨くのを忘れていたため、どんより曇ってる…
達成感が急速にしぼむ…
基本、詰めが甘いんデシタ…
疲れた…
(爆睡するので、朝の目覚めはスッキリ、しゃっきり。ご心配なく)
それでも、こうして、なんかのスイッチが入ってきたのは、イイ兆し…
ピントのズレてないとこで、しっかりがんばらなね⁈