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坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

動けだとか、動くなだとか

坂部智子

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テーマ:エピソード集

本日訪問のAさん(83歳男性、要支援2)
内科の先生からは、「もう少し日光にもあたって、運動するように」と言われ
整形の先生からは、「必要最低限のことしかうごいたらあかん!(骨に負担がかかる)」
と言われ、「どないしたらええんかわからん・・・」とおっしゃる。

逆のパターンも、よく聞く。
内科の先生は「動くな」と言い、整形の先生は「もっと動いて」と言うらしい。

いずれの場合も、言われた方としては、動くほうが怖いので
じっとしている・・・ことになる。
で、「動け」と言う先生からはこっぴどく怒られる・・・らしい。

「どっちの医者も自分が見てるとこについてしか言わんから、かなん」
と、Aさんはおっしゃる。
内科的に悪いトコロと、整形的に悪いトコロ
その両方を抱えて生活せなあかんのに・・・と、途方に暮れている。

“患部”を診ていただくことは、もちろん大事だけれど
Aさんのおっしゃるように、全部抱えて生活するモンの身になって
どないしたらええんか、考えてくれ・・・だと、ホントに思う。

介護保険のサポートチームとして、主治医の位置づけはちゃんとあり、
医師の立場からいろいろ助言やらが入ることはあるのだけれど、
現実として、一人の医師がその人のすべての症状を把握している・・・ことはあまりない。
複数の病院、複数の科にかかっている人がほとんどで、
それぞれで、言われることがちがう・・・と悩んではる。

これは、重要な問題です。

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