父にもやってもらう
最近ちょっと父が息切れ気味で・・・と書いたので
あちこちから、「心配・・・」との連絡をいただいた。
まあ特にどこが悪いというのではないのでご安心を。
以前のコラムにも書いたが、基本的に「痛み」や「傷み」に“あかんたれ”で
風邪でも、お腹の調子が悪くなっても、すぐに食べなくなる。
お腹の調子が悪くなるのは、自覚は無くても”ストレス“だとわかってからは、
好きなビールも飲み、ちょっと気力は盛り返していたのだけれど、
長らく、ぐんと食べる量が減っていたものだから、ずいぶん痩せているのだ。
もちろん、口うるさい娘(私)が居るので、
「もっと食べなっ」と、しょっちゅう言っているのだけれど、
なんせ、“へんこ”で“頑固”(いっしょか??)なので、きかない。
この前、久しぶりにいろんな人に出会う機会があって、
会う人会う人に「痩せたね」「どっか悪い?」「大丈夫?」と聞かれ、
「ダイエットのしすぎで・・・」などと、わけわからん返事をしていた・・・
「年いってやせると、体力落ちるから、あかんよ」
「痩せすぎやわ」「もうちょっと戻さな」・・・といっぱいいっぱい言ってもらって、
ようやく「は~ がんばって戻しますわ・・・」と言っていた。
なのに、帰ってきてからの晩ごはん、
お茶碗をみると、やっぱりごはんは“ちょろりん”。
どう贔屓目に見ても、キワココロ程度しか増えていない。
「あれだけ言ってもらって、がんばって戻すって言うてたやん」と言ったら
なんやらかんやらぶつぶつ・・・
だんだん、イライラ。
「そんなことしとったら、長生き出来へんで」と言ってしまった。
・・・ら、「はよ死ぬわ」とのたまう。
私の怒りのスイッチ点火。「よ~そんなこと言うな~」
「長生きできへん言うからや」と返してくる・・・・
側に居る母がおびえてお箸を振り回しだしたので、一応鎮静・・・
食べながら、いちおうの機嫌取りで、
でも直接言うのは、ちょっとはがゆいので、母に向かって、
「まあお父さんも、ほんのちょっとでも、ごはん増やして入れてんから
ほめとかなあかんね・・・えらいね~」と言うと、
母もわからんままに「えらいね~」と言う。
父は、黙ったままだった・・・
その後、
お茶碗の中にけっこうごはんが入っている。
気づかんふりしながら、
食べ終わった母に「全部食べてえらいね~」と言うついでに
これもまた母に向かって、「お父さんもたくさん食べて、えらいね~」と言っといた。
また母が「えらいね~」と言ってくれる。
ちらっと父を見ると、笑ってる・・・
やれやれ、手がかかる・・・などと、正直思うけれども
それでも、父にはやっぱり元気で居てもらわないと。
父と私と、なんとか元気にバランスを保ちながら
母と一緒に暮らしていく。
こんな日々を、もう少し、続けていけたらとおもうから。