徘徊対策の現状
本日訪問のAさん((84歳女性、要支援2、独居)
ベッドからの起き上がり立ち上がり補助の手すりと、
室内移動用、屋外移動用の歩行器をレンタル中。
トイレの近くにベッドを移動したいと前から思っていて、
今日来るヘルパーさんに頼む・・・とおっしゃる。
ちょうど訪問時間がほぼ重なっていたので、手すりの移動を含め、お手伝いした。
夜間にトイレに5・6回起きるらしく、居間を横切ってトイレまで行く動線を
少しでも短縮したいとのこと。
一人暮らしのお部屋にはスペースがあり、居間の、一番トイレに近い壁際に
ベッドを移動させることができた。
しかし、ベッドを動かすと、もちろんテレビも動かす必要があるし、
ついでに、あちこち散らばって置かれていた家電も
少しでも使い勝手のいいように、かつ危険のない位置に動かして・・・
そうそう、電話もベッドの近くに・・・
となると、問題は配線。
置きたい位置にモノは移動できるが、コンセントがなかったり、
コードの長さが足りなかったり・・・
ヘルパーさんと3人で、あれこれ考えて・・・なんとか完了。
こじんまりとワンルームに収まった。
なにより、トイレに行くのには近くて、掴まるところもたくさんある。
2・3日、使い勝手を確認していただくことにする。
一人暮らしなので、Aさん自身の希望を満たすこと“だけ”を最優先で考えられた。
たとえ大々的な模様替えであっても、気候が変わって体調が変わればまた替えたらいい。
Aさんも、もう少しお元気な時は、居間にベッドをもってくるとは考えられなかったかもしれないが、
「トイレのそばに」という、最優先事項が明確になったので、配置もすぐに決まった。
”変える”ということを、おっくうがったり、極端にいやがったりするケースのほうが多いけど
そこに住む人の“今”に寄り添ってこそ、「暮らし」であると思う。
根気強く 「暮らし」というものにこだわって、関わっていきたいと思うのだ。
(大きなお世話・・・にはならんようにで・・・)