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寒さ対策その2 ベッドの環境

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

歩ける、歩けないにかかわらず、日中ほとんどをベッドで過ごす方がいるお家
部屋の暖房には、かなり気を配ってはるところが多い。

しかし、ここでポイント。
部屋の温度と、ベッドの中の温度は違う。
また、ベッドが置かれている場所によっては、ベッド周りでもすでに温度がちがう。
特に、窓際は、日内温度差が激しい。
また住宅の構造によっては、壁から冷えが伝わり、ずいぶん温度が下がっていることもある。

さらに、気になるのが湿度。
電器毛布を使用している場合は、体が乾燥する。
特に上掛け用は、顔周りが乾燥するので、喉がイガイガする。

部屋の温度計、湿度計の数字に頼らずに、ベッド周り、ベッド内の環境を
実際に肌で感じてみるのが、一番。

アツイ、サムイ・・・というのが、
高齢になるほど、わかりづらくなる・・・というか、感覚がズレることも多い。
「おじいちゃんひとりが、寒い寒いと言う・・・」などと聞くこともあるが、
どこで、どうやって過ごしているのかを詳しく聞いて、観察すると
上記のような理由で、「確かにここは寒いんです」・・・という場合もある。

寒すぎても、暑すぎても、体にはよくないし、
なにより、いろんなことが、おっくうになる。
せっかく地道に、日々の暮らしの中で積み上げてきた“リハビリ”が滞り、
あっという間に、動けなくなるようなこともある。

どういう環境が最適か・・・というのは、細かく言うと、人によってちがうけれど、
少なくとも、自分が快適だと感じる環境には居てもらいたい。
その時には、「部屋」の単位でみていては、見落とすことがたくさんあるのです。
部屋と廊下やトイレ、浴室などとの寒暖差も、さらに注意が必要です。

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