一番元気で・・・
本日訪問のAさん(80代女性、要支援1、一人暮らし)は、
元々かなり気を遣いはる、いわゆる“気にしぃ”なタイプ。
外出時は、いつも体の横で押すタイプのカートを使用しているが、
この前、「とても困ったことがあった」と、話してくださった。
バスを並んで待っていた。
バスが来たとたん、後ろにいた人が、サッとAさんのカートを持って、
先に乗り込んだ。
前の方は座席が全部埋まっていたので、とまどうAさんを気にせず、
2段上がった、後ろの座席の方にどんどん入っていった・・・(2ステップバス)
この2段の上がり下りはAさんには大変。
Aさん、コワゴワと「すみません・・・この段は上がれないので・・・」と言う。
その人、またササッと降りてきて、今度は、運転手さんの後ろまで人をよけて
ずんずん進んでいったらしい。
Aさん、勇気を振り絞って、「すみません・・・そんな前まで私行けません。
ここ(入口近くの手すりがあるところ)で、手すりと、それ(カート)を持って
立っときますので・・・」と訴えたらしい。
その人は振り返って、またまた人をよけながら、Aさんの側にカートを置きに来た・・・
この間、バスは発車せずにずっと止まったまま・・・
他の乗客の人ら皆サン急いではるやろに・・・とAさんは気が気でなく、
「すみません、すみません・・・」と、何度も誰彼となく頭を下げて、
とても居心地が悪かったそう。
もちろんカートを持ってバスに乗るのは大変だろうという親切からの行動であるし、
バスに乗せてくれた行動はありがたい。
しかしその先は、Aさんにとっては、大きなお世話・・・というより、はっきり迷惑。
実際、他の乗客さんも、「かなんな~」ということになっていただろう。
手助けが必要なところと、かえって迷惑になるところ
もちろん、人によって異なるので、臨機応変に確認しないといけない。
それなら、始めから何もせんとこ・・・となってしまうと、やっぱりおかしいし・・・
バスに乗るのが怖くなって・・・と、Aさんは外出を控え気味。
親切が自己満足では、大きな害を生むのだ。
周りの人がやんわり間に入って 場をとりなす・・・というのもあっていいのでは・・・とも思いつつ。