徘徊対策の現状
本日訪問のAさんのお家には、
「暮らしの~」というようなカタログでよく見かける商品がいろいろあった。
座って楽なクッション・・・?
立ち上がり支え用の簡単手すり・・・??
立ち上がりが楽な椅子・・・???
介護認定は要支援2だけれど、立ち座り動作がかなり困難になっており、
“立ち上がりが楽”というフレーズに、飛びついてしまうよう・・・
しかし、届いた商品は、Aさんの状態には合わず使えない。
「○○のカタログやから 安心して頼んだのに・・・」と憤慨してはる。
“立ち上がりが楽”というキャッチコピーが、あながち違っているわけではない。
Aさん購入の「立ち上がりが楽な椅子」というのは、
背もたれ付きの座椅子風で、座面高さが5段階ほど変えられる。
一番低いと床面から8cmぐらいで、一番高くても35cmぐらい。
おそらく、座布団からの立ち上がりが困難になった人が、
座卓で食事をしたり、コタツに入るために使うのでは・・・と思われる。
床からの立ち上がりと比べたら、ほんの少し 座面が高くなるだけで
動作はずいぶん楽になる。
Aさんのように、膝と腰の痛みのために 椅子とベッドでの生活になっている場合は
もう役には立たない。
重要なのは「誰が、何のために使うと便利なのか?」
もちろんカタログには、細かい字だけど、商品サイズなどは記載されている。
体の状態、生活環境に照らし合わせて 実際、便利に使えるのか判断が必要。
なんというか、それがなんとも難しいようである。
福祉用具と便利グッズは違うということ。
便利グッズで代用できるモノもあるし、きちんとした基準を満たした福祉用具でないと
危険なモノもある。
あの人にとっていいモノが、この人にとってもいいとは限らない。
Aさんには、「なんか買う前には、相談して・・・」と伝えたけど、
ありとあらゆるところで起こっている、この状況・・・
なんとか ならないものか・・・