一緒やったら
本日訪問のAさん(要介護4、80歳、男性、一人暮らし)
記憶にある家の外観の印象と、なんだかずいぶん違うので、思わず通り過ぎそうだった。
(いやいや、そうそう道に迷ってばかりいるわけではないですが・・・)
殺風景だった玄関周りに、たくさんお花が植えられていて、
プランターには、夏野菜(うちで見慣れている トマト、なす、きゅうり・・・)も。
近所に、昔なじみの仲間が10人ほどいるらしく、
「寄ってたかって あちこちいじって、植えてくれた・・・」と
笑って話してくださった。
亡くなったお母さんが、花が好きだったので、生前は家の周りは花でいっぱいだったそう。
それを知っている仲間たちが、
「こないに荒らして、しんきくさなったらアカン!!!」と
呼び集まって、整えてくれたという。
在宅酸素療養中なので、横になっていることも多いAさんだけれど
「頑張って、水やりせんならん」
「せっかくしてもらったのに、ちゃんと収穫せな」
と、張り切ってはった。
トマトは、すでに黄色い花がついていた。
「プチトマトは皮が固いから、中ぐらいのんにしてもろた・・・」
「TVで、トマトのうまい食べ方・・・やっとって、見た・・」
今まで以上におしゃべりが弾む。
(息がえらい・・・と言って 横になったままだけれど)
日々、目に見える成長が合って、しかも収穫して、食べられる。
うちの父が畑にのめり込むのと、おそらく同じ喜び。
くれぐれも 無理をしないように、水やりする時間帯も気を付けるように・・・
などと こまごま言いながらも、
夏に向けて Aさんの玄関周りの菜園が、にぎやかになるのがとても楽しみ