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踏切の横断

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

本日訪問したAさん(90歳、女性、要支援1)
長い距離は歩けないので、介助用の車いすをレンタル中。
すぐ近所への通院などは、シルバーカーを押し、一人で歩いて行きたい。
しかし、Aさんの家からその病院までの間には、踏切がある。

先日、踏切を横断中に、警報機が鳴り、遮断機が下りてしまったそう。
見ていた人が、遮断機を上げて、Aさんを連れ出してくれて 事なきを得たが、
とても怖かった・・・とのこと。

Aさんは、いつも踏切に来ると、しばらく待つという。
すぐ警報機が鳴りだしたときは、待ってよかったと思うけど、
そうでない時は、何を待っているのか・・・わからない・・・

辺りをうかがってみても、元々人気がそんなにない場所なので
人が渡ったすぐ後なのか、わからない・・・
信号機のように、いつも一定の間隔で変わるのとは違って、
踏切は、その都度電車が来るまでの間隔が異なるから、
時間で計って見当もつけられない・・・

迷って迷って、ヨシッと決心して渡り始めると、警報機が鳴りだす・・・・
怖いので、いわゆる「開かずの踏切」が、せっかく開いているタイミングにたどり着いても、
遮断機がいったん降りるまで待って、次に上がった時に渡る・・・のだそう。

確かに、
警報機が鳴ると、どちらから電車が来るのかを示す赤い矢印が点く。
けど、いつ次の警報が鳴るのか、前もって電車の接近を知らせるようなのは、ないなあ。
踏切の足元の悪さなどは、いつも気になっていたけれど、
この渡るタイミングというのが、これほど難しいもの・・・とは、思ってみなかった。

Aさんの外出意欲を、かなり損ねているこの「踏切」。
何かいい対処法はないかな・・・・

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