徘徊対策の現状
福祉用具レンタルのモニタリングが3回目のAさん(80代男性、要支援2)
初回時は、(あまり表現がよくないけれど)奥様がかいがいしく世話を焼いている・・・という印象だった。
2回目・・・少し奥様の言動に気になるところがあった・・・
3回目・・・奥様が介助用の車いすを押せなくなったので返却する・・・とのこと。
Aさんのお体の状態は、よくなってきていることはなく、
むしろ加齢によるゆるやかな進行・・・が明らか・・・というところ。
しかし、すっかり奥様にまかせきって“介護されていた”状況から
「自分がしっかりせな!!」という状況になったとのこと。
とても“シャンっ”として見えた。
そして、とてもたくさんお話ができた。
今までは、私が質問すると、奥様が答える。
で、「ねぇ?」と奥様がご主人に確認すると「ああ」と返事する・・・ということが多かった。
今日は、Aさんが主役。
Aさんからも いろいろお話してくださった。
「気持ちの持ちよう(ありよう)が大事」というようなことが言いたいのではない。
ただ、何らかの原因で、ある日介護が始まって、それがそのままずっと続くのではないということ。
本人の状態も、周りの状況も常に動いている。
要介護5になって5年になるBさんは、介護してくれる家族が4人変わった・・・とおっしゃる。
Bさんより先に亡くなった人、入院した人・・・いろいろ。
サポートに置いて、この時間の流れの中での対応というのは、とても重要だと思う。
しょっちゅう担当者が変わる、事業所が変わるなどなど、そんな心細いことはない。
もちろん、よりよい対応を求めて、利用者側から変えていくというケースもある。
しかし、事業所都合で次々変わる・・・というのも現実。
せめてしっかりと引継ぎができるように。
「情報の共有」の基盤をしっかりと整えておかないといけない。