防水シーツ
9月19日は敬老の日。
プレゼントなどをあれこれ思案中の方もいらっしゃるのでは・・・
ということで、今回は杖のこと。
福祉用具に関わる者が、ついついチェックがうるさくなるのは、杖の長さ。
もちろん、きちんと体にあった長さの杖を使うことは大切です。
(たいがいの杖は、調節や切ることができるので、後からでも合わせられます。)
しかし、意外に気にされていなくて、しかも使い心地に大きな影響があるのは、
杖の“柄(え)=(持ち手)”なんです。
ちまたに出回っている杖は、用途、機能、材質、色、柄(がら)など多種多様。
そして、“持ち手”(柄と書くと、“え”か“がら”かややこしいので)の形状も様々。
用途・機能は、歩行状態、使う目的に合わせて選び、
材質、色、柄(がら)などは、ある意味、お好みで。
そして、“持ち手”は、使う人の“手”に合わせることが重要。
手が大きい、小さい、肉が厚い、薄いなどによって、
“持ち手”の形状が合う、合わないが全く異なる。
“持ち手”の形状とは、太さ、長さ、上面のカーブの形、首部分の太さなど。
(こまかく言うと、杖に体重をかなり乗せて歩くのか、用心のために持つだけか・・・でも
手にかかる負担は異なるので、ご用心です。)
手の小さい人が、太い”持ち手“の杖をつくと、しっかり握れず、不安定になる。
手の大きい人が、細い”持ち手“の杖をつくと、手があまって、爪が食い込んだり、
握り方が変になって、手首が痛くなる。
などなど、いろんな負担、ストレスがでる。
“持ち手”が、合うかどうかはあまり気にされないので、
だいたい、はじめて持った杖が基準になって、「まあこんなもの」と思っている人が多い。
いちおう既製品は、不特定多数の人に合うようにはできているが、
実際、ぴったりと合った“持ち手”は、とても手にやさしい。
お店で、いろんな杖が展示されていたら 試しにいろいろ握ってみてください。
いろいろあることがわかって、自分の手に心地いい“持ち手”の杖がわかったら、
実際に使う人に握ってもらえなくても、贈る杖を選ぶ目は違ってきます。
そこに居ない人のことをいっぱい想って、考えて、選ぶ。
それが、何よりの“贈り物”。