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看取ること

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

今朝の「あさイチ」のテーマが「家で看取る」ことだった。

もし、がんで余命1~2カ月に限られたら、自宅で過ごしたいという人は8割以上になるらしい。
しかし、実際に実現できると思っているのはその中の18%程度だとか・・・
在宅で十分な医療が受けられるのか、また家族への負担が重いのではないかというのが
その理由らしい・・・

番組を最後まで見ていないので、直接のコメントではなく、
仕事を通してと、現在の母の介護の中で感じることを書きます。

まずシンプルに、えっ(たった)1~2カ月のこと?と思ってしまった。
ここは、個人的にはもう超えられたと思っている“山”ではあるけれど
介護の一番の不安は、これが「いつまで続くのか」がみえないところ。

平均3年超。4年以上が30%を超えているというデータがある。
50代から70代まで介護漬けの日々で、
先日ようやく90代の母を見送ったと言う女性に、最近立て続けに会った。

いかんいかん。
20年以上介護を続けた人がいても、
でも、1日の看取りができないことも現実にある。
長い短いでもないし、その中身も いい悪いは、ない。

介護と看護と看取りは、深いところで考えたら私は同じだと思っている。
死ぬまで どう生きるか。
そのためのサポート。

とても個人的なことなので、基本は、人と比べない。

ただ、今のこの時代、
こういった番組が、どちらかというと、今までオープンにならなかった話題を
あえて取り上げます~というような扱いであることが
個人的なことなのに なんらかのモデルとしての情報が必要とされているのか・・・
とも思えた。

私も、個人的には、昨年、要介護5で、独居で在宅で、介護のサポーターたちに
見送られた“Aさん”というツワモノのモデルケースを経験した。
その結果として、最後まで在宅で暮らし続けることに対する希望がもてた。

そうか、だから必要なんだ。
いろんなケースを知る。
で、自分はどうしたいか、親や家族ならどうしたいか。

自分の側に引き寄せること。
死なない人はいないので、
避けることはできないから。

そういう情報発信として、このコラムを使っていけたらと思う。
少しでも引き寄せるきっかけになればと、願う。

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