たんたんと
朝ドラ「てっぱん」の“あかりちゃん”が出てくると
「かわいい子ぉやな~」と母はごきげんになる。
(明るく、元気、素直というのが高ポイントのよう)
そう言えば、
昔から母が 女の人(女優さんも歌手も含めていわゆるTVに出てくる人なども)を
誉めたり いいように言ったことは あまり記憶にない。
「きれいな女の人 =(イコール)いけず」という公式が 母の中にあるようにも思える。
ケバイ系は 特にマイナス度合いが大きい。
込められた、深いところの理由を聞くことはもうできないけれど
きっと今までの人生の中で積み重なったものが その公式を生んでいるのだろうな。
いろんなしがらみが だいぶん薄まって母の笑顔が穏やかになってきている半面、
生身の(本能に近い)部分が研ぎ澄まされているようにも思える。
理性(良識ともいう)でぐるぐる巻きだったのが 少しずつほころびて
今まで知らなかった母が いろんなところで顔を出す。
前にも書いた、意外に“かわいいもの好き”だったことや、
いたいけなところや・・・・
発見がうれしいこともたくさんある。
が~~ん・・・となることも ある。いろいろ・・・
すごく突き放した感想を言うと、
こういう状態では、生きてくる中での“未完了”なことが 顔を出すと思える。
これは私の中では大発見。
今から先の自分の生き方にずっしりとのしかかるぐらい。
“完了する”ということ。
その前にまず“受け取る”ことからか・・・
言うは易し、実際に完全に心がそうなるというのは 本当に難しいけれど。
今 母から 仕事で出会うたくさんの人から すごい大切なことを伝えてもらっている。
30年、40年後の自分を作るのは 今の自分やと本当に思う。