徘徊対策の現状
歩行はおぼつかないけれど 三輪車には乗れる
とおっしゃる方はけっこういらっしゃる。
乗り降りの動作が安全にできているのか?・・・と、
降りてからの歩行をどうしてはるのか?・・・というのが大きな疑問。
本日訪問したAさん。
御年86歳のとってもアクティブな女性。
三輪車の前かごに コンパクトな歩行器(カサを低くするためにバッグも取り
フレームのみにしている)をつっこんで(もたせかけて)
降りてからは、歩行器で歩くとのこと・・・・
三輪車から降りて → おもむろに歩行器を引っ張り出し → 広げて → 押して歩く
一連の動作を目撃した道行く人には、大概驚かれる・・・とのこと。
介護度は 要支援1
自転車をこぐ力がなくなったら、電動4輪車などを使って
同じように出来るだけ一人で行動したいとおっしゃる。
電動4輪車を介護保険でレンタル出来るのは、原則要介護2以上。
電動4輪車のレンタル種別は“車いす”だから。
自力歩行出来ない人が使用するという分類のものが、
なぜ 乗り降りが自力で出来て、降りてから歩ける人が使うものなのか
大いに謎・謎・謎・・・
(常に問題とされているけれど、根本的な解決にはなっていない。)
(長時間歩くのが困難だとか、医師の意見書などでアピールすることで
要介護2未満でもレンタルできることにはなっている・・・)
三輪車でも電動4輪車での外出でも問題なのは、降りてから。
この安全をいかに確保するかが、本来の自立のサポート。
つわもののAさんも 過去に何回か転倒しているとのこと。
介護保険制度、サービス提供者、利用者
“暮らす”という観点からが、上手くかみあっていない歯がゆさ、もどかしさがいっぱい。