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送る側に

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし


今日出会ったお客様、90歳のAさん。
何度か背骨の圧迫骨折を繰り返し、足腰が弱って 歩行器と車いすを
介護保険でレンタルされている。

室内は、歩行器を使って歩いていらっしゃるが、
調子が良くなってきているので、日中は つたい歩きをするようにしているとのこと。
「良くなってきた」ということを聞くと、本当にうれしい。

趣味の「漢字ナンクロ」に取り組み、(傍らに辞書を置いて)
合間に TVでやっていた「足上げ体操」を日に3回ぐらいやるという。
「自分で出来ることは少しでもやって 迷惑かけんようにしな・・・」とおっしゃる。

太ももの筋肉は かなりしっかりされている。
「お元気で すごいですね~」と一緒に笑った。
ふと、真顔になり、「元気はありがたいけど、どこまで生きるんかいなあ」とつぶやいた。
友達はもう二人しか残っていない。
どんどん みんないなくなる。
自分より若い人を先に送らなあかん。
「いつまで生きるんやろ」とおっしゃっていた。
いつまでも自分が送る側にいる・・・その無情感がつらいという。

「ほんでも 元気なうちは 元気でおらなね~」と言って、また一緒に笑った。

ホントウニ、
そればっかりは わからない。
でもでも 元気なうちはホントに元気でいてほしい。
具合が悪くなったら 悪いなりに。

介護保険第2号被保険者の40歳から いままで出会った最高齢は104歳。
改めて 対象者の幅広さに気づく。

それぞれの 人生。

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