干物女
去年の秋に、購入した米山公啓さんのこの本を
何度も何度も繰り返し読んでいる。
今の母の状況とは違うし、とりまく環境も何もかも違うけれど。
作者の、医者の目と息子としての目。
亡くなってから見つかった母親の手記(メモ書き)。
医者であるお父さんの関わり。
何度読んでも ストレートに 心に突き刺さる。
何回も 泣いてる。
今、こうして 我が家の介護が始まったばかりの状況で
こういった本に出会えて 本当によかったと思う。
書店に行けば 山ほど 介護に関する書物はある。
介護の手引きの教科書的なものから、
様々な体験談も ほんとに数限りなくある。
他の人の体験を読むことで、その人には必要のないことを取り入れたり
出来てない、やっていない~と 落ち込むことになることもある。
今、仕事と、自分の家族と 両方で介護に向き合う中で思うのは
介護というのは、とてつもなく個人的(千差万別)なものであり、
モデルはない ということ。
けど、だからこそ、関わる人の
一人ひとりの心が、 想いが 本当に大事になる。
本を読んで、人と出会って、
視野を広げて、なにかのヒントがあれば拾って 確かめて、
取り入れるかは 取捨選択をする。
知ってることを伝えて、
そうして、間口も引き出しも オープンにして、広げていけたら と思う。
とてつもなく 個人的なことだけど、
誰にでも いつかは 何らかの形で訪れることではあるから。
私がするのは 当事者でありつつ、
そのお手伝いを していくこと。
ずっと。