苦しみとともに
昨日 TVで、鹿児島県 加計呂麻島 唯一のバス会社のドキュメントを見た。
7年前、社員として勤めていたバス会社が倒産の危機に陥った時に、
5000万円の借金をしてその会社を買い取ったのが今の社長さん。
バスは、どこでも乗り降りができるし、食料品や新聞などの配達もするし、
買い物の代行もしてくれる。
「島の人々の暮らしを守る」という経営理念を掲げ、貫いてきた。
社員10人。給料は高くない。社長さんは借金を返済するだけで精一杯という状況。
島の人たちの「本当に助かっている」、「ありがたい」という声と笑顔が支え。
「暮らしを守る」ために、バス存続の危機に直面しての様々な取り組みが
描かれていた。
神戸の街も 路線バスは走っている。
移動の手段ではあるけれど、「暮らし」にこんなに近くない。
バス停まで行けない人、坂道のために玄関から門扉までも出れない人・・・
私が自転車でひっくり返った地域なんて まさに 坂の上の孤島になりかねない。
いたるところ そんなの。
当たり前と思って、仕方ないと思っていることって 山ほどある。
不便、困難、危険 いろいろ。
「暮らし」、ようは「生きること」を「守る」ということ。
静かに 穏やかに 笑っている社長さんの姿、社員の人たち。
見れてよかった。知ってよかった。
自分の仕事を 日々を ちゃんと積み重ねよう。
その先に続く道。