バリアフリー展2013 新商品ご案内 ベッドマット編
私自身が療養中に使っていた オリジナル福祉用具について
その1
食事用クッションと 引っかけスプーン&フォーク
入院中 握力が1未満のころ、食事は食べさせてもらってました。
大勢の患者さんがいる中 一人に時間をかけることは大変だという状況はわかっていました。
が、私は食べるのが遅いんです。
(前のコラムの自己紹介でも書いたけど、筋金入りに)
つぎつぎとスプーンを口に運ばれても 噛むのも飲み込むのも
追いつかなくて スプーンを抜くときに 口がそのままついていったら
首がもちこたえれなくて がっくんと落ちる・・・・・
の繰り返しでした。
退院して 何よりの希望は「自分でご飯を食べる」でした。
どうやったら自分で食べられるか
握力がないので スプーンとフォークにはスポンジをはめて太くし
荷物手提げ用の持ち手をガムテープでまいて 手の甲をつっこんで
引っかけるようにして 持ちました。
食べる姿勢は 電動ベッドの背上げをめいっぱいしても 角度がゆるいため
背中とベッドの間に縦長のクッションをつっこんで
前のめりの姿勢をつくりました。
前に倒れないように 膝を抱えて 足が前にすべらないように座布団でつっかえ。
膝の上に ビーズ枕の中身をかなりへらしたもの=食事用クッションをのせて、
その上に 大きなどんぶりをのせ(あごの下すぐにはどんぶりがある状態)
犬食いながらに 引っかけたスプーンですくって食べました。
どうしても「うどん」が食べたくて(普通食の患者さんにしか出なかった あこがれのうどん)
母に頼んで「きしめん」にしてもらったら フォークでひっかけて自分で食べられました。
家に帰ってきて本当によかったと思いました。
あのきしめんの味と うれしかったことは ずっと覚えてます。