2階リビングの家

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:家を建てるときの新常識

昔の家のイメージだと「2階建てでもリビングは1階」という感覚の人は多いかもしれません。

実際、ハウスメーカーのモデルハウスの多くも「1階リビング」で作られていることがほとんどですね。

最近の都市部の住宅では2階リビングの家も増えていますが、今までマンションに暮らしていた人、昔の家のイメージを持っている人からすると「2階リビングの家って不便はないの?」と思う人もいるでしょう。

今回は家を設計する立場、実際に住んでいる人の実感から「2階リビングの家」について書いていきたいと思います。


特殊な間取りではありません


まず住宅を設計する立場からすると、2階リビングの間取りは特殊なものではありません。

特殊どころか、過去に私が設計した家の多くは2階リビングの間取り、更にいうなら3階リビングの家もあります。

これらの家に住んで頂いている人からも「リビングの位置」で不平、不満を聞いたことがありません。
・・・何より、私が今住んでいる家は2階リビング(正確には1.5階ですが)ですが、全然不便は感じませんね。

「家に帰ったら必ず2階に上がらなければならない、というのは不便なのではないのか」という疑問を持つ人もいるかもしれません。
しかし生活しているなかで「家を出入りする」のというのは、1日に何度もありません。

2階リビングの家、住んでみるとまったく気になりません。

家のプランニング

2階リビングのメリット


2階リビングのメリットはまず、陽あたりが良いことでしょうか。

特に隣の家が近くなる都市部の家では、陽あたりを確保するのであれば1階より2階の方が断然有利になります。

また、2階のリビングルームは外を歩く人と視線が合いません。

外からの視線が気にならなくなるというのは都市部の住宅地では大きなメリットになります。

蚊などの虫が少なくなるのもメリットかもしれません。

このあたりはマンションに住んでいる人には実感できることではないでしょうか。

2階リビング

2階リビングなら1階はどうする?


リビングが2階なら1階はどうするのか・・・これは住む人によって様々ですね。

主寝室
昼間は仕事で空けていることが多いので夜しか使わない主寝室を1階に。

客間・ゲストルーム
使用頻度が低い客間を1階に。
来客が宿泊する部屋を設けたこともあります。
来客が生活スペースに入らないので良いですね。

仕事部屋
外から出入りしやすいので打ち合わせなどがあっても便利だそうです。

ビルトインガレージ
これは一番多いかもしれません。あとは倉庫、納戸でしょうか。
ガレージや納戸は天井高が低く設計できるので効率的です。


私が設計した家の例を挙げると、このような使い方をしています。

2階リビング

上級編。2階リビングにも庭をつくる


2階リビングの間取りではルーフバルコニーなどで庭をつくると更に快適になります。

2階の庭は外からの視線が気になりませんのでし、プライベートスペースとして最適です。

陽当たりも良いので、家庭菜園などもできます。

ルーフテラス

ただ、広いルーフバルコニーは防水、構造などがポイントになりますので、ハウスメーカーによっては対応していない場合も多くあります。

屋上やルーフバルコニーの設計に慣れた建築士を選んでください。


家づくりは自由です


ハウスメーカーのモデルハウスをみると「1階にリビングダイニング+掃き出し窓で庭に繋がる」という間取りが多いと思います。

広い敷地で道路や隣家が離れているような家であれば、こういう家も良いでしょう。

しかしすべての家の敷地がこういう土地とは限りません。

家は敷地に合わせて建てるべきですし、間取りは家族の生活に合わせて考えるべきです。

「リビングは1階」と決まっているわけではありません。

モデルハウスのイメージにとらわれず、自由な家づくりを楽しんでください。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

コンクリート住宅設計のプロ

浅井知彦プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼