和室をリビングに その1
須磨の戸建てリフォームもいよいよ大詰めです。
今日はキレイになった洗面所の入口を改修します。
図面は当初のリフォームプランです。
お風呂をユニットバスに入れ替えて洗面化粧台も新しくなりますが、基本的な配置は元のままです。
洗面所への入口が左端にあるため、左側の壁面スペースが有効に使えません。
また入ってすぐに収納棚が置かれているため、出入りもしにくい状況でした。
そこで入口を右側へ寄せて、左側に洗濯機や洗面化粧台、収納棚を並べてプランニングしました。
スペースを有効に使えるだけでなく、将来車いすを使うことになっても出入りに困ることはありません。
最終的にこのプランが採用になりましたが、今回のリフォームではこの入口扉の改修が一番の難題でした。
というのも建具と廊下側の壁がすべて板張りであったため、部分的な改修がとても困難だったのです。
現在の壁の外側に新しい引き戸をつける方法(アウトセット引き戸)も検討しましたが、扉の見た目が変わってしまうのと、廊下幅が狭くなってしまうので見送られました。
そこで考えたのが扉を二分割に加工して、両側へ引き分けるという方法でした。(二番目の図面の左下)
この方法であれば廊下側の壁を残したままで、扉と戸袋(扉で隠れる部分の壁)だけの加工で済みます。
とは言うもののあまり一般的な工法ではないため、うまくいくかどうかとても不安でした…
とても苦労しましたが(大工さんや建具屋さんが)、なんとかうまくできました。
元の板張りの風合いを残しつつ、使い勝手は飛躍的に向上しました。(と思っています。自画自賛ですが…)
扉の幅が半分になったことで扉の開け閉めの動作に不具合が出る可能性があったため、上部にレールを
仕込んで吊り戸に変更しています。
これで一番の難題をクリアしました。