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森本薫樹

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森本薫樹(もりもとしげき) / 一級建築士

株式会社リフォーム計画室

コラム

戸建て住宅耐震リフォーム その6

2015年2月12日 公開 / 2020年5月20日更新

テーマ:戸建て住宅耐震リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 耐震リフォーム


長田区の戸建て耐震リフォームです。

今日は2階の間取り変更に伴う構造補強工事の様子です。
1階の間取りはほぼそのままですが、2階は3室を2室へと間取りを変更することになりました。
それに伴って扉や壁の位置が変わりますので、柱の移設なども含めて補強を行います。


まず始めに、新しく収納スペースとなる壁に柱を新設して補強梁を受けることにしました。
以前のリフォームで補強梁が入っておりましたが、柱の移設に伴ってさらにその下に補強梁を設けました。


柱と梁の仕口には上下とも補強金物を設置して補強します。
このとき力が確実に1階の柱へと伝わるよう、2階の床を撤去して梁の上に直接設置します。


柱の上部がえぐり取られていた部分は、両側に添え柱を行って補強します。
何度か改修を繰り返したらしく、木の色が年数によって変わっているのがわかります。


2階の上には屋根裏部屋がありましたが、階段が急なこともあってあまり使われていませんでした。
今回その屋根裏部屋も有効に利用するため、一定の荷重に耐えられるよう補強を行うことにしました。


屋根裏部屋の中央付近では床が少し下がっていましたので、補強を行うことで床のたわみも解消できます。

このような梁の補強工事を行うと、新たに設置した梁の高さが天井よりも下がる場合があります。
その場合は天井自体を下げるか、垂れ壁(もしくは下がり天井)として段をつけて仕上げることになります。


2階のトイレはスペースを広げて洗面化粧台を設置しますので、間の柱を撤去して梁で補強しました。
木造軸組工法の場合、適切な補強を行うことで間取りの自由度が増え、様々なプランが生まれます。


1階でシロアリ被害のあった柱は、影響の及んでいない部分で差し替えることにしました。

今回は木造ならではの大掛かりな補強となりましたが、部分的なリフォームでも間取りは変えられます。
オープンキッチンにしたい、和室をなくしてリビングを広げたいなど、間取りを変えることで生活空間や利便性は激変します。

リフォームを機に、いまのライフスタイルを見直してみるのも良いのではないでしょうか?

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