【ボディーペインティング体験】と子どもの絵画表現【アクティブペインティング】について
粘土遊びが嫌い。
絵の具が苦手。
泥んこ遊びも砂遊びも好きじゃない。
ドロドロ、ベタベタ、ザラザラ、ヌルヌル・・・
得体の知れない、見た目や感触から、『気持ち悪い』『汚れる』と感じている子どもたちは、案外多いものです。
子どもたちが初めてドロドロベタベタを経験するのは、手づかみで食べ始める離乳食の時期でしょうか?
このように日常生活の中にも、感覚経験を重ねる機会は多々あります。
けれど、おうちの方にとって、ベタベタドロドロが日常の生活に入ってくることにはなかなか大変。
手づかみで食べる口元や手は勿論、それを他の場所に付けられると思うと・・・。
できるだけ汚さないように、こぼさないようにと気を回し、段取りを整えて食事をさせる方が、ストレスもなくスムーズだったりしますね。
ドロドロベタベタを味わう経験も必要・・・と思いながらも、できれば避けたいという気持ちがあるのもよくわかります。
家庭の中で汚れることを避けている事が、いざ絵具や、粘土を経験する初めての時になって抵抗感を持つ要因となることもあるかもしれません。
けれど、子どもの好奇心や興味は、「汚れる」ことへの嫌悪感を超える強い動機付けとなりえます。
「やってみたい」
「面白そう」
「どうなるのかな?」
「わーすごい!」
そんな気持ちが高まれば、抵抗感を乗り越えるかもしれません。
また、「慣れる」のが早いのも子どもたちの特徴です。
初めは嫌々であっても、その感触を味わう中から新しい感覚が生まれることもあります。
まずはその第一歩をどう子どもにアプローチするかということ。
例えば
・触るのが嫌でも、見るのは好きなら初めは見ているだけでも十分。
見ることで先がわかって安心したり、友達の楽しそうな様子に自分も参加したい気持ちが高る。
・直に触るのが嫌ならなにかものを使って触れてみる。
フィンガーペインティングがだめでも、筆を使うと大丈夫ならまずは筆から。
澱粉糊を指につけるのが嫌なら、ヘラを使う。
等々。
子どもはひとりひとり違うということを忘れず、どの子にどんなアプローチが適しているのか、日常や、性格、その時の様子心情等をしっかりと見つめて、与える側も気持ちに余裕をもって、ゆったりと向き合うことが大切ではないでしょうか。