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松田美穂プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

絵を描くのが苦手な子ども

松田美穂

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「子どもって絵を描くのが好きなはずなのに。うちの子は全然書きたがらないんです」とお母様方からご相談を受けることがあります。

確かに幼稚園や保育園などのお絵かきの時間でも「自由に描いて良いのよ。」と言われても白い四つ切画用紙を前にクレヨンも持たずじっと座ったままの子どもをしばしば見かけます。
なぜでしょうか?

何か描きたいものが最初からある子や、とにかくクレヨンを使いたい子にとっては何の苦にもならないことかもしれません。
けれど、自由に描くということは「見本」がないということです。
子どもでも年齢が上がってくると人の作品と比べたり、自分の中の理想があったりと、「評価」を気にするようになる場合があります。
そんな子どもにとって「見本」がないということは「正解」がわからないということに繋がるようです。
「正解」をしたい子にとってはその導き出し方がわからなくて不安なのでしょう。

「正解の導き方」にも通じますが、「きっかけ」が見つけられないことが描けない原因だったりします。
ではその「きっかけ」を用意してみましょう。

真っ白な画用紙が苦手な子供でも、普段おうちでよく目にするチラシになら描けたりします。
それも裏面ではなく字や絵がある方に。

大きな真っ白な画用紙だと、無意識のうちに「ちゃんと描かないと」と気負ってしまっているのかもしれません。
また、何か画面にあるとそれが目印となって描くきっかけになりやすいようです。
特に1歳や2歳の子どもたちは画面にある目印を見つけると、それを出発点として描き出したり、目印の上に何度も何度もクレヨンを重ねることを楽しんでいる姿が見られます。

まずは完成を目標にせず、落書きを楽しむ感覚から「描きたい衝動」を引き出してあげられるといいですね。


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