ゴルフを教える側は、習う側の何倍も勉強しないといけないのです

2020年2月7日公開 / 2021年3月1日更新

テーマ：ゴルフの指導者に必要なもの

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：ゴルフ上達法

研究＝勉強をするプロとしないプロ

先日、生徒さんと話していて感じたことがあります。
それは、プロにも研究する＝勉強する人としない人がいるということです。
以下私は私。生は生徒さんです。

生『先生、先生は前に習っていた先生とはかなり違いますね。』
私『ん？どういうことですか？』
生『いや、前の先生は、ずっと通ってましたけど、いつ行っても同じことしか言わないし、やることも同じでした。でも先生は、エラーがあったらなんやかやといろいろ考えてくれるじゃないですか。』
私『はぁ、そりゃエラーを直し、貴方のゴルフを上達させるのが私の仕事ですから。』
私はなんで生徒さんがそんなことを言うのか、分かりませんでした。
言った通り、生徒さんのエラーを修正し、上手にするためにはいろいろなやり方を考え、その人に合った教え方をするのは、私にとっては当たり前のことだからです。
しかし生徒さんから出たのは、意外な言葉でした。
『実はね先生、僕は言ってませんでしたけど、今まで何人かの先生に習っているんです。でも、その先生方はみんな『これができないから上手くいかない』『これができるようにならないと上手くならない』と言って、そのやり方ができないから悪いまんまなんだって言われてきたんですよ。』
私はちょっとどころか、大いに驚きました。
『習った人全員ですか？』
『はい、そうです。で、ネットでいろいろ調べていたら先生の『100人いれば100通りのスウィングがあっていい』というのを見つけて、そこからマイベストプロ神戸のコラムを読んだりして、ここならいいかも？と、オーシャンゴルフアカデミーに来たんです。』
私はこの方からは『ネットで見ました』としか聞いていなかったので、詳細を初めて知りました。
『こわごわ来たんですよ。ネットで見た先生の顔も怖かったし。あ、いやすみません。』
『ははっ、いいですよ。風貌のことは自覚していますから。』
『で、来てみたら、今までの先生とは全然違って、僕に合ったスウィングとは？って一生懸命考えてくれるじゃないですか。もう、今までの何年かを返せって言いたいですね。』
『ありがとうございます。実を言いますとね、スウィングの研究をしようと思ったら、クラブの研究もしないといけないんですよ。そう、その人に合ったスウィングを実現するためには、その人に合ったクラブじゃないといけないですから。だから、スウィングを型にはめてしまう人が多いというのは、クラブの研究ができていないのも一因だと思うんですよ。第一、型にはめると自分の努力不足ではなく、生徒さんのやり方がまずいで済ませられますから楽なんですね。』
『楽・・・ですか。先生は楽でも、生徒にしたら大変ですよ。直し方を自分で見つけなきゃいけないんですから。』
『そうですね。プロにも研究する人としない人がいます。研究、言い換えれば『何が生徒さんのためになるのか？』を勉強しない人は、教えるのにも限界が来ます。だから日々研究＝勉強を続けないといけないと私は思っています。』
生徒さんは大きくうなづいておられました。
そういう先生がいることは知っていましたが、この方のように何人もの先生に習って、そのすべてが『型にはめる人』だったというのは、本当に予想外の多さでした。
もちろんこの方が『たまたま』そういう先生に当たってしまったのだとも考えられますが（笑）

人に何かを教える立場の人間は、教えられる方の何倍も勉強しないといけません。
逆ではありませんよ。教える側の方が、教わる側よりも勉強が必要なのです。
教わる側の人は、自分のことだけを見ればいいですが、教える側は何人も、何十人もあるいは何百、何千、何万という方と接するわけです。
その何万通りもの肉体的特徴や、性格に合わせて教えないといけないわけですから、当然教える側の方が勉強をしないといけないのです。
ひとつの型だけでくくれるほど人間は単純ではありません。
身長体重が同じでも、骨格も違えば筋肉量も違います。
だから100人いれば100通りのスウィングがあっていいのです。
もちろん大まかなタイプ分けはありますし、全くセオリーから外れるということも少ないです。
しかし、やはり『個性』は大切です。
私は『その人の個性』を最も活かせるスウィングを構築したいと思い、日々研究に励んでいます。

いかがでしたか？
貴方は自分の個性に合ったスウィングができていますか？
もしお悩みでしたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
貴方の個性に合ったスウィングを構築していきましょう。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。