ジュニアゴルファーには、大人と同じ指導はできません

深田洋史

深田洋史

テーマ:ジュニア

ジュニアゴルファーへの接し方
スウィングの分析と、個別の対処

G君は前のコラムに出て頂いた、OさんとCさんのお子さんで、小学校高学年です。
体格は同年齢のお子さんと比べると大柄ですが、やはりまだ子供の体です。
特に股関節が内股になっているため、ここに注意して接しなければいけません。
ではそのあたりも交えて、子どもの体とスウィングの分析をしていきましょう。

上に伸び上がっていますが、G君の股関節は内股ですので回転域が狭いためこれはこれでいいのです。
足は頑張ってハの字になるよう構えていますが、股関節そのものの向きが変わったわけではありませんから、ここで無理をさせてはいけません。
一見するとオーバースウィングに見えますが、これは子供特有の体の軟らかさですから問題はありません。
3では見事に右に体重が載っていますね?

4では早くも左への切り返しが始まっています。
5⇒6への捻転は見事です。
またタメも十分にできています。
もし股関節の向きを無視して、大人と同じような角度に上げさせていたら、故障の原因となるだけでなく、体の特徴に反した上げ方になりますからこれほどスムーズには動かないでしょう。
6では軸が先行(スウェイ)していますが、今のところ大きな問題ではありません。

7では、6でのスウェイのせいでややリリースが早くなっています。
しかし手首の角度は充分に保持されていますし、左への踏み込みも十分です。
8ではきれいに左の壁ができていますね?
9のインパクトは完璧と言っていいでしょう。
フェースがスクウェアにボールに当たっていますし、右手の押し込みも素晴らしいです。

10では右手の甲がやや下向きなのが少し残念です。
フェースがきちんと左を向いているということは、少し手首でこねているからです。
11ではきれいに左に体重が移っているのが分かりますね?
ただやはり股関節の問題で、12では右足が蹴れていません。
股関節の可動域が狭いため、これはいたし方ないことです。
これを蹴るように指導すると、テイクバックの伸び上がりで右股関節を痛める危険があるのと同様、今度は左股関節を痛めてしまう危険が大きくなってしまいます。

G君のようになジュニアゴルファーを指導するときは、大人と同じことを強制せず、その子の身体的な特徴や性格を充分に理解したうえでやらないといけません。
身体的な特徴を無視すると怪我をしますし、下手をすると一生残る後遺症を伴う危険さえあります。
また性格的なことを考慮せずに、一律な指導をしてしまうとゴルフが嫌いになってしまう場合もあります。
保護者の皆様にお願いです。
お子さんたちにゴルフをさせようとお考えでしたら、専門家ではない方、例えばお父さんやお母さん、あるいは他の誰かが教えたりせず、必ずジュニアの指導に慣れた専門家につけてあげてください。
先にも述べました通り、身体的な特徴や性格を加味して指導しないと、けがをしたりイヤになったりするかもしれませんから。
もし『どこで教えてもらえばいいのか分からない』というのでしたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
体格別に6サイズのジュニア専用クラブを用意してあります。
また幼稚園児から中学生までのジュニアを指導した経験を豊富に持っています。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しください。
お子さんと一緒にラウンドできるよう、お力になりますから。

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