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自分からやりたいというまで、無理にやらせても意味はありません

2019年2月25日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:ジュニア

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ジュニアゴルファーとの接し方
自分からやりたいと思う時が、教えるときです

ジュニアといっても、未就学児童から中学生まであります。
その頃の1歳差は大変大きいです。
ここでは平均的な1~3年生程度の小学生を対象にしたお話をしていきます。
まずこの年齢の子供には、グリップと立ち方とテイクバックしか教えません。
スウィングを型にはめることはせず、子どもの自由に振らせます。
子どもの体は日々変わりますし、最初から大人と同じスウィングに当てはめようとすると、成長した時に、却って対応できなくなってしまうからです。
それと何より大きなことは、子どもは『やらされる』ことが嫌いです。
学校の宿題を大喜びでやる子供って、いないとは言いませんがめったに見られないですよね?
でも好きなこと、例えばゲームとか漫画とかだと延々とやり続けるでしょう?
同じ事で、『やってはいけないこと』をした時だけは注意したり直したりしますが、それ以外の時は子供が『自分の感性』で振るようにさせます。
『はい、ここでこうして、こうなったらこうで・・・』と型にはめようとすると、子どもはすぐに飽きてしまい、やりたがらなくなってしまうのです。
最初は『球に当たる』だけでOKです。
『真っすぐ飛ばす』とか、『もっと飛ばす』とかは、子ども自身が『先生、どうやったらもっと真っすぐに飛ぶの?』と訊いてくるまで、じっと辛抱します。
当たるようになったから、今度は『真っすぐに飛ばすにはこうしなさい』と教えても、子ども自身が『やる気』になる前はあまり意味がなく、逆に『やらされている感』が強くなる危険さえあるからです。
前述した通り、やらされていると思うと子供は途端に『やる気』を失います。
だから辛抱強く『これがやりたい』と子ども自身が言い出すまで待つのです。

さて、それまでは球に当たっていれば満足していた子供が『先生、真っすぐ飛ばすにはどうしたらいいの?』と訊いてきました。
そうなると子どもの『やる気』が満ちていますから、『ここをこうやると、こっちに行かなくなるんだよ』と教えたら、真剣にそれをやろうとします。
その時に注意すべきなのは、G(グリップ) A(エイミング/体の各部の向き) S(セットアップ/体重配分等)をきちんと見直すことです。
当初子供には好き勝手に振らせると言いましたが、もちろん押さえるべきは押さえた上で『やる気をそがない範囲で自由に』させています。
しかし今度は自分自身が『真っすぐ飛ばしたい!』という意欲を持っていますから、私が『こうしよう』と言っても『やらされている感』はなく、やる気をそぐ心配は少ないです。
そういう時にこそ、きちんと基本を見直し『我流』になっている部分を直していくのです。
子ども自身がやる気になっている時は、自分の意志で『聞きたい』と思っているからです。
『教えられたことをやらないといけない』では聞いてくれません。
『教えて欲しい。これがやりたい』となったら、向こうにう聞く体勢ができていますから、教えたことが身に付きます。

これは子供さんたちだけではなく、実は大人にも言えることなのです。
『これがやりたいけどできない。だから教えてください』と、テーマを持ってこられる方の上達は早いです。
漫然と『言われたからやっている』方は、いくらこちらが上手にしてあげたいと思っても、なかなか上達しません。
もちろん私は、どんな生徒さんに対しても100%の全力でレッスンしています。
それをどう受け止め、どう実行していくか?は、生徒さん次第です。
皆さんもご自分のテーマをもってレッスンを受けるようにしてください。
それは教える側にとっても、大変嬉しいことですしありがたいことなのです。
もし『これを教えてください』と言ったときに、面倒くさそうにしたり言葉を濁して教えてくれない先生なら、ちょっと立ち止まってセカンドオピニオンを乞うた方がいいかもしれないですね。
皆さんのゴルフライフが豊かになるお手伝いをさせてください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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