日々の練習に勝る特効薬などありません
スウィングの分析
ティーショットのOBがゼロになりました!
今回は、前回のHさんと一緒にラウンドレッスンさせて頂いたKさんです。
Kさんは今までにも解説をさせて頂いていますが、今回はなんとティーショットでのOBがゼロになりました。
原因は、『飛ばさないといけない!』という力みが減ったことです。
減った理由は、以前のコラムで書きました『ティーショットはOBにならなければいい。残りの距離を、そのホールのパーと思ってプレーする』が功を奏したからです。
では解説していきましょう。
まず見て頂きたいのは、1のコックです。
腕は地面と平行で、手首は90度になっていますね?
今まではここで手首が伸びていましたが、今回は要らないところに力が入っていないため、きちんとヒンジングとコックができています。
2でも手首の角度が維持できています。
前回のレッスン時には、グリップの寸が長くなり、角度はついていましたが一体感がありませんでした。
3できちんとウェイトが右に載ってきます。
本当はもう少し早い方が良いのですが、関節の柔軟性などの問題もありますから、これはこれでいいでしょう。
4ではしっかりと体が捻転できており、打つための態勢が整いました。
5~6にかけてダウンスウィングに入ってきますが、5でやや開いていたフェースが6では閉じていることが分かるでしょうか?(白枠の部分)
これは以前はできなかった『自力で上げるのは胸のあたりまで。あとは慣性だけで上げる』ができるようになったため、トップで余裕ができたからです。
7ではしっかり左に踏み込みながら、左手の甲とフェース面が一致しています。
ここも以前は捻じれることが多かったところですが、今回は素晴らしい状態です。
8では軸が右に残り気味ですが、これはKさんの手首の硬さと股関節の付き方によるものなので、修正しようとすればスウィング自体を壊しかねません。
Kさんに関しては、これはこれでいいのです。
9のしなりを見てください。以前は8のところでこれくらいしなっていましたが、今回はしっかりタメができています。
10をスクウェアにフェースが当たっているのが良く分かりますね?
これではOBになりようがありません(笑)
11でもしっかりとヘッドをターゲット方向に投げ出すように振れています。
スウィングセンターとグリップをつないだ黄色い線がきちんと揃っています。
12をみると、白枠の左足がめくれていません。
軸はやや右に残っていますが、しっかりと右から左への体重移動ができたからからこそ、この安定した足の踏ん張りになったのです。
Kさんはこの日、アプローチとパッティングがことごとく強く入ってしまい、スコア的には伸びませんでした。
しかし、ドライバーの精度が上がり、ユーティリティーもほぼミスが無かったです。
つまり今まで最も苦手としていた『ティーショット』と、グリーンに近づけるためのUTを克服できたと言えるでしょう。
あとは『乗せないといけない! 入れないといけない!』という部分を克服できれば、すぐにスコアは上がってくるはずです。
今から次回のラウンドレッスンが楽しみです。
皆さんも、ご自分の苦手を克服してみませんか?
オーシャンゴルフアカデミーでは、皆さんが苦手を克服するお手伝いをさせて頂いております。