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ゴルフをやめようか?とまで思いつめていた方が、半年で100を切れるまでになりました

2019年5月16日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:100を切りたい方のために

コラムカテゴリ:スクール・習い事

スウィングの分析
ゴルフをやめようか?とまで悩んでいたTさんが、100を切りました
得意なことを伸ばすのがレッスンであり、苦手なことを無理やりやらせて、できないとため息をつくのは指導者のすることではありません。

Tさんは60代半ば。中肉中背ですが、筋肉質でパワーもあります。
以前習っていたプロは、自分の方にはめようとする人だったようで、できないと『なんでこんなこともできないのかなぁ?』と言われ、ため息をつかれ、萎縮してしまって一時はゴルフをやめようとさえ思われた方です。
この話は以前のコラムにも書きましたので、詳しくお知りになりたい方は過去のコラムを探してみてください。
Tさんのストロングポイントは『フォーアームローテーション』です。
以前のプロは、この長所を見つけることもなく、もちろん伸ばすこともせず・・・というか、できなかったのです。
長所を伸ばすことがレッスンであって、できないことをあざ笑うのは己の無能をひけらかしているようなものです。
だって、できないからお金を払って習いに来るのです。
それを直せもしないで生徒さんのせいにするなんて、『自分は無能です!』と拡声器でふれまわっているようなものですよ。
すみません。前置きが長くなってしまいましたが解説していきましょう。

1で分かるのは、コック(手首の曲げ)の遅さです。
1でシャフトは赤い線の所まで来ていないといけない=手首はほぼ90度になっていないといけないのですが、150度くらいにしかなっていません。
2から3では、ヒンジング(ひじの曲げ)の遅さが目立ちます。黄色い矢印で示した左ひじを見て頂くと分かりますが、本来なら2の時点で3のところまでは曲がっていないといけないのです。だから3ではフェースが開いてしまっています。
逆に何故ヒンジングができないのか・といえば、1⇒2をご覧頂けば分かる通りヘッドをインサイドに引いてしまっているからです。
皆さんもやって見られれば分かると思いますが、テイクバックの初動でヘッドをインサイドに引くと、コックやヒンジが物凄くやりにくくなります。
Tさんは初動でヘッドをインサイドに引いたため、コックやヒンジングが遅れ、フェースが開いてしまったのです。

4では一見良い位置に上がっているように見えますが、上体の捻転ではなく手で上=垂直方向に押し上げているため、白い枠で囲った部分の手の向きとフェース面が一致していません。
これも初動でヘッドをインサイドに引いてしまったので、これ以上の捻転ができなくなったためです。
5で赤い線の所にウェイトが載ったのですが、6では右ひざが伸びてしまい、軸が青い線のように傾いてしまいました。
これらも、コックとヒンジの遅れから下半身が辛抱しきれなくなってしまって起きています。
全て初動のミスが響いていますね。

7⇒8⇒9と傾いたままダウンスウィングに入っています。
また7の白い枠で囲った部分のフェースは、開いていますね?

10では、手を前に押す(重力方向で言えば下向き)のではなく、垂直方向に下ろしています。
11も右サイドに余裕がないため、腰を左にスウェイさせざるを得なくなっています。
この状態でヘッドをボール方向に振るのは難しいですね。
だから12では、フェースが開き(白い枠で囲った部分)クラブを黄色い矢印の方に引き下ろしています。

13では軸が青い線のように傾いているため、腰を左に廻すことができません。
14の白い枠で囲った部分をご覧頂けば、フェースが開いて当たっているのが見て取れます。また14から15にかけては、左腰がスウェイして逃げているのが分かると思います。
これだけ腰が流れてしまうと、Tさんのストロングポイントである『フォーアームローテーション』も位置がずれてしまって、実力を発揮することができません。

Tさんのエラーは、初動のヘッドの上げ方に尽きます。
インサイドに開きながら上げてしまったから、その後のコックもヒンジングも遅れ、そんせいで上体が捻転できなくなり、スウェイして逃がさざるを得なくなってしまったのです。
しかしこれは、逆に言えば『初動さえ直せば、すべてが直る』わけです。
今後Tさんを指導する際は、ここを重点的にやりたいと思います。
なお、Tさんはいくつものミスをしましたが、最終的には100を切ることができました。
それはTさんがまじめに基本を練習されていたため、ミスは1打のミスで終わり、大叩きをされることがなかったせいです。

いかがでしたか?
Tさんのように『ゴルフをやめてしまおうか?』とまで思いつめていた方でも、なじ眼にレッスンに通われ、基本を繰り返し練習されれば100を切り、さらにその先を目指すことができます。
皆さんも『どう練習していいのか分からない』と悩まれましたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
皆さんに合ったスウィングを構築し、皆さんに合った練習法をお教えします。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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