スライスでもフックでもいいのです。自分の持ち球を作りましょう!

深田洋史

深田洋史

テーマ:オーダーメイドのゴルフスウィング

曲がらない球筋は無理です
左右どちらかに曲がるのが当たり前
その曲がりをコントロールできるようにするのが練習です

よく生徒さんから『真っすぐ打ちたい』という言葉を聞きます。
そんな時、私の答えは『無理です』です(笑)
理論上はサイドスピンゼロはあり得ますが、実際にはゼロになる確率は限りなくゼロに近いです。
考えてもみてください。インパクトの瞬間に、当たる位置が1ミリでもずれたらスピン量は変わります。100分の2^3秒の間に1ミリをコントロールできると思いますか?
角度が0,3度ずれたら? コンマ以下のコントロールなんて、現実には無理です。
ではどうしたらよいのか?
それは『自分の持ち球を作る』ことでしょう。
スライスを嫌がる方は多いですが、スライスならスライスでいいじゃないですか。
その幅をできるだけ小さくするための練習を積み、自分の曲がり幅を把握する。
これで自分の持ち球でコースを攻めることができます。
かつてJGTOの初代理事長(当時:のちに会長に改称)を務められた、故島田幸作プロとシャフト製作にあたってのご相談でお会いしました。
その時のことが大変印象的だったので、ここでご紹介しましょう。

先生は宝塚でヘッドプロをなさっておられ、私が行ったときにはちょうど練習場で研修生を指導されていました。
そのとき先生は、その研修生の女の子に『なんで真っすぐに打とうとしているんだ!』と叱っておられたのです。
当時私はティーチングプロではなく、単なるクラフトマンでしたから、当然『なんで真っすぐ打とうとしてはいけないんだろう?』という疑問を抱き、先生に訊ねました。
その答えは『深田さん。あの子の持ち球はフックボールなんです。あのバンカー(フェアウェイの右)の左端に向かって飛び出して、そこからフェアウェイのセンターに戻ってくるのが一番自然な球なんですよ。それをあの子は真っすぐに打とうとしていた。それはあの子にとっては曲げて打つのと同じことなんです。そんな持ち球以外の曲げる球をいつもいつも打てるはずがない。もしそんなことをしようとしたら、プレッシャーのかかる場面では必ずと言っていいほどミスにつながります。』とおっしゃいました。
私は『真っすぐ打つというのは、彼女にとっては曲げて打っているということなんですね?』と重ねて訊きました。
先生は『そうです。持ち球を確立してもいない研修生が、持ち球であるフックボールの精度を磨きもせずに曲げて打とうなんてとんでもないです。まずは持ち球の精度を上げて、プロテストに通らないと話にもならない。テストに通り、予選会(当時:今のQT)で成績を挙げてツアーに出られるようになったら、どうしても曲げて打たないといけない場面に出くわします。その時には持ち球以外の球を打たないといけませんが、今のあの子にはまだ早い』と丁寧に答えてくださいました。

これはプロの世界のことだけではありません。
アマチュアも、いえ、アマチュアだからこそより一層『持ち球の確立』をしないといけないのです。
ストレートボールを打つより、一定の曲がり幅のボールを打つ方が現実的ですし、簡単です。
ぜひ『自分の真っすぐとはどんな球筋なのか?』を探してください。
要は『目標に行けばいい』わけです。ルートは右廻り(フック)だろうが、左廻り(スライス)だろうが、ターゲットに届けばいいわけですから。
もし自分の持ち球が分からないとか、持ち球はあるけど安定しないという方は、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

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深田洋史
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深田洋史(スポーツインストラクター)

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