ルールの研修会に行ってきました
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
今年もオーシャンゴルフアカデミーをよろしくお願いいたします。
新年第1回目のコラムは、今年から変わるルールについてです。
今回は、その中でも皆様のプレーに直結する大きな変更点をピックアップしてお伝えします。
なお、内容は私が所属するNGF(日本ゴルフ財団)から配布された文章を引用しています。
1:コースの名称(ゴルフ場のスコアカード記載のプレー条件・ローカルルールを
良くご確認ください)
左が旧呼称。右が新呼称です。
①テーインググランド⇒テーイングエリア
②スルーザグリーン ⇒ジェネラルエリア
③ラテラルウォーターハザード(赤)・ウォーターハザード(黄)⇒ペナルティーエリア
(レッド・イエロー)*その他水域でない区域であっても委員会はペナルティーエリア
とすることができます
2:救済エリア(現行のドロップ区域と考えてください)
救済のNP(ニアレストポイント)の決定、ドロップ区域の設定までは現行通りです。
改訂点は、球が救済エリアの内側(ドロップ区域内)に止まること。
エリア外に出ると再ドロップ(その後の手続きも現行と同じ)
救済エリアの区域を正確に決めておく必要がありますので、要所要所にティー等で
標示しておくことをお勧めします。
なお、クラブレングスの測定は
携行クラブの中でパターを除き最も長いクラブの使用となります。また後述
(その他5-㋭)の通り、ドロップの方法も改訂されましたので、球の転がる範囲が
縮小されるはずです。
3:パッティンググリーン上のプレーについて
㋑自分の球を偶然動かしても罰なし(リプレースすること)
㋺球を拾い上げてリプレースした後で、球が動いても罰なし(リプレースすること)
㋩プレーの線に触れても罰なし(改善しなければOK)
㋥損傷個所の修復可(自然の損傷やホールの自然な摩耗は不可)
㋭旗竿を立ててのプレーも可(旗竿に当たっても罰なし)
㋬キャディーによるマークして球の拾い上げは、プレーヤーの事前承認不要
4:バンカー内のプレーについて
㋑ルースインペディメントに触れても罰なし(取り除くこともできる。現行2罰打)
㋺アンプレヤブル処置に1項目追加。アンプレヤブルの1罰打に、さらに1罰打を
加え(計2罰打)、球とホールを結ぶバンカー外後方線上の救済エリアに球をドロップ
することができる。(この場合の救済エリアは、後方線上の一点を選んで基点とし、
そこから1クラブレングス内でホールに近づかない区域)
5:その他(平素よく出会うケース)
㋑規則に基づいて球を拾い上げる場合、球の確認やプレーに適さない球の確認の
ケースも含めて、マーカーに対する事前告知不要。
㋺ジェネラルエリア全域で、地面に喰いこんだ球は罰なしに救済できる(ラフも可)
㋩リプレースする箇所が解り難い場合、推定箇所にプレース(現行G以外ドロップ)
㋥球を捜す時間は3分間(現行5分間)
㋭ドロップの方法(真っ直ぐに立った時の膝の高さから=現行の肩より低くなる)
㋬ストロークした球が自分自身(キャディー・用具)に当たっても罰なし
㋣クラブの損傷は、理由の如何に拘わらず修理可能
㋠距離測定器の使用(2点間の距離はOK。高低差不可)
6:裁定集は廃刊となり、新たに『ゴルフ規則オフィシャルガイド(仮題)』が制定、
発行の予定です。従来の裁定集は、今後も判断資料として重宝できますが、改訂点が
多数ありますので、ご使用には間違いがないか良くご確認ください。
以上、駆け足で改訂点を列挙してみましたが、私自身まだよくわかっていない部分も多々あります。
2月に勉強会(講習)がありますので、そこでしっかり勉強してきます。
皆さんもルールはしっかり覚えるようにしてくださいね。