力を入れても飛ぶわけではありません

深田洋史

深田洋史

テーマ:100を切りたい方のために

飛ばしてやろう!と力むと、却って飛びません
100を切るにはいい意味での『いい加減さ』が必要です

12月7日のコラム、『100を切るための具体策』でも書きましたが、ボギーを9個、ダブルボギーを9個とるためには、あまり飛距離は要らないのです。
しかし、やはり人間ですから無意識のうちに『飛ばしてやろう!』と力んでしまうのですね(笑)
Kさんも、100切り方程式で行くと決めておられましたが、やはり力が入ってしまってミスがいくつか出てしまいました。
今回は、その力んだスウィングを重点に解説していきますね。

1はほぼ完璧です。
2から6の手の高さ(紫の線で示した部分)にご注目下さい。
2の高さで十分に体は廻っているのに、3⇒4と、さらに高く上がって行っています。
2の赤い線で示したところがトップであって、これ以上体は捻転できないのです。
しかし3に向かってまだ上げようとすると、右ひじは後方に引けていきます。

4では2であごの高さだった手が、額にまで上がっています。
そして5では捻転の限界を超え、後方に引け出しています。
6で切り返しに入るのですが、体重移動はできていますね?
しかし、この段階で右ひじを後方に引いてしまった影響で、わずかに振り遅れています。

7ではもっと右に来ていないといけない左肩が、トップの位置のままです。
シャフトのしなりを見ても分かる通り、ダウンスウィングのパワーは充分です。
しかし、振り遅れから軸が右に残ったままになっているのがもったいないです。
8では明らかに軸が右(青い線)に残り、コックがリリースされています(白い線で囲った部分)
9を見ると、3~6でのほんのわずかな振り上げすぎの影響が、ここまで軸をずらしてしまうことがはっきりと出ています。

10では体が開いてしまっていることが良く分かりますね?
11では見えにくいですが、フェースが開いてしまっています(紫の線で囲った部分)
12では、緑の矢印方向に上がっていくべきヘッドが上を向いてしまっています(紫の線で囲った部分)

Kさんも頭では『飛距離は要らない。第2打目からをこのホールのパーとして考えればいいんだ』と分かっていました。
しかし、いざティーインググランドに立つと、『少しでも遠くへ!』となってしまうのですね。
でも7の写真を見て頂けば分かる通り、力を入れて振らなくてもKさんのスウィングには十分な飛距離を生み出せるパワーがあります。
だからこの無意識の『飛ばしてやろう!』を、意識して抑える必要があります。
テイクバックの前に、心の中で『軽く振ればいいんだ。飛距離は要らない』と唱えながらスウィングしましょう。
実際、それができたホールでは、Kさんのスコアは、パーやボギーでした。
具体的にどうすれば『力が抜けるか?』といえば、セットアップ時に軽く息を吐き、吸わないでテイクバックに入ればいいでしょう。
そうすることで首筋の力が抜け、要らぬ力みを取ってくれます。
Kさんのスウィングは、はっきり言って大変良くなっています。
何故なら、ほんのわずかな差が大きなエラーになるようになったからです。
いろいろな箇所にエラーが出ていた時には、ほんのわずかなことくらいでは大きなエラーにはなりませんでした。
わずかなことが大きなミスになるためには、軸回転がしっかりしてこないといけません。
Kさんの軸は、以前と比べて随分安定してきました。
後は、この『ほんのわずかな上げ過ぎ』を意志の力で修正すれば、すぐに90代前半が出るようになるでしょう。

皆さんも、『ほんのわずかな差』を見つけてみませんか?
是非お気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。
きっと何かを見つけて帰って頂けると思いますよ。

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