飛ぶ方がやりがちなミスと修正法

深田洋史

深田洋史

テーマ:方向性を良くするために

飛距離が出る方のやりがちなミスと修正法

今回は、先日の続きでMさんです。
Mさんは50代前半で、飛距離は平均でおよそ260ヤード。
当たり次第では300ヤード飛ぶこともあります。
こういう飛距離の出る方にとって、大切なのが方向性です。
Mさんのお悩みも、方向と当たりにバラつきがあることです。
では連続写真で解説していきましょう。

1ですが、大変バランスの良いスタンスです。
この段階(セットアップ)では何も言うことがありません。
で、2なんですが、赤い線で示したのがスウィングセンターなのですが右ひじが青い線の方に開いてしまったため、左手の甲とフェース面が一致していません。
スウィングセンターよりも手が先行しているため、3のようにシャフトがクロスに入り体の軸が斜めに傾いてしまっています。
Mさんのトップは、右股関節の上に左肩がきて、右足一本の上で右回転が終わる。そんなスウィングなんですが、この時は左肩が右股関節まで来ていません。
これら一連の動作は、真っすぐ飛ばそうという意識が強すぎて、却ってバランスを崩しているからです。
『手を振ると曲がる』という気持ちは分かりますが、Mさんの場合、回転は問題ないのですから、もっと右手を振るべきなんですね。
そうすることによって、右手に引っ張られて左肩が右股関節の上にまで来ます。
ただご注意いただきたいのは、スウィングは千差万別。100人いれば100通りのスウィングがあるわけですから、Mさんへの対応策が万人に効くとは限りません。
一人ずつ対処法は異なるということを頭に入れてお読みくださいね。

さて3でクロスしてしまったため、4のダウンスウィングではシャフトが既にしなってしまっています。
これではヘッドが早く返りすぎて、スライスになってしまいます。事実、この時のショットはセーフでしたが、右のラフ、しかもOBギリギリのところでした。
3で右に載り切れなかったため、5では体重が左股関節まで動いていません。
シャフトも本来なら赤い線のところに上がるはずなんですが、来ていませんね?
だから6では、フィニッシュでもシャフトがクロスに入っています。
飛距離の出る方のやりがちなミスは、飛ぶがゆえに曲げることを恐れすぎて手が振れないことが多いというものです。
体は十分に使えているのに、手を振れなくて却って引っ張り込む形になりやすい。
ではどうするか?といえば、狭いホールでも縮こまらずにのびのび振る。
のびのび振れるようになるためには、普段の練習からの訓練が必要です。
つまり練習場などで、『向こうのネットのこの柱』という狙い方をするのではなく、『向こうのネットのこの柱の左右5メートルくらいなら許容範囲』という幅を持たせることです。
『しなければいけない』が多くなればなるほど、ゴルフは難しくなります。
『ま、このくらいでいいんじゃない?』といった『いい加減さ』が、メンタル面でとても大切なんです。
事実Mさんは、この後別のホールで右にOBを打ってしまい、上記の修正を行ってから暫定球を打ったところ、360ヤードのパー4で残りが50ヤードという物凄いショットを放ちました(笑)

前回のOさんの奥さまIさんは飛距離を伸ばしたい。
今回のMさんは、飛距離は充分だが方向性を直したい。
様々なお悩みにお応えするのが私の使命だと思っています。
悩まれたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねになってみてください。
一緒に悩みを解決していきましょう!

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

深田洋史プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

深田洋史
専門家

深田洋史(スポーツインストラクター)

Craftsman Golf Shop Ocean Club

あなたのゴルフはあなただけのもの   職人歴36年レッスンプロ歴15年の経験からあなただけの至高のクラブとレッスンを創らせて頂きますプロの目で診断し 職人の手でクラブを創ります

深田洋史プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼