体調があまり良くないときでも

さてＭさんと一緒にラウンドレッスンさせていただいたＫさんのスウィングも分析してみましょう。
この日、Ｋさんは前日のお仕事が忙しく、あまり良い体調ではありませんでした。
そのため、バランスが狂っているとご自身で分かっていても、中々修正ができませんでした。
教えていてもチョッと気の毒でしたね（苦笑）

Ｋさんは右にプッシュアウトが多く、それを嫌がって左にチョロしていました。
＊赤い線は本来あるべき位置、青い線は実際の位置。紫は注目すべき点を表しています。


Ｂ１では明らかに軸が左に傾いてしまっています。赤まで来ているはずの体重軸が、青い線（セットアップの位置のまま）に残っており、軸が紫の線のように傾いてしまっています。
Ｂ２でも回転ではなく、縦方向に担ぎ上げてしまっています。
だからＢ３では体重が右に残り、ギッコンバッタンになり、紫で囲んだ左のかかとが浮いてしまっています。
Ｂ４では、上体は左に突っ込みながら体重は」右に残っています。
これでは真っすぐに飛ぶはずがありません（苦笑）
そこでＭさんの場合と同じで、昼休憩の時に修正方法をお話ししました。
まぁ体調の問題がありますから、Ｋさんの場合はそう簡単には修正できませんでしたが、それでも次の写真のように改善することはできました。


Ｋさんには、一生懸命に上げているテイクバックを、ヘッドを後ろに放り投げるようなイメージで軽く上げるように指導しました。
そうすると、このような変化が現れたのです。
Ｄ１とＢ１を比べてみると、明らかにＤ１の方が右に動いてきているのが分かります。
Ｄ２では、かなり体の動きが回転に近くなっているのが分かると思います（Ｂ２と比較してみてください）
Ｄ３では、まだまだ遅れてはいますがＢ３よりもかなり左に踏み込めています。
この時点では左のかかとは浮いていません（Ｂ３では既に浮いています）
Ｄ４を見ると、Ｃ４と大差ないように思えるかもしれませんが、かかとの浮きが小さくなり、上体の突っ込みもやや収まっています。

体調の良くないときは、どう直そうと頑張ってみてもどうしようもないことが多いです。
しかしプレーヤーには、少しでもマシなプレーをしたいという欲求があります。
そんな体調の中でも最善を尽くせるように力を貸すのが私の仕事です。
スウィングでお悩みのあなた。お力をお貸ししましょうか？（笑）