飛距離と方向性の安定のために
ゴルフクラブを作るとき、何が難しいと言って『お客様に最適のスペック』を考えるほど難しいことはありません。
組み立ててゆくのも難しいのですが、この技能的な作業よりも『設計図』を描く技術的な仕事の方が遥かに難しいのです。
今お受けしているのは、80歳と72歳のご夫婦のクラブです。
やはりご希望は『もっと飛ばしたい』ですが、同時に『グリーン上で止まって欲しい』という要望もあります。
体力が落ちてゆかれる年齢で、飛距離をアップさせ、かつスピンのかかるクラブセッティングを考えないといけません。
今日は一日セッティングに頭を悩ませ続けています(苦笑)
ヘッドもシャフトも決まっています。
硬さも重さも決まっています。
でもまだ組み立てには入れないのです。
私の中で『OK! これでいこう!!』というセッティングがシミュレートできないからです。
頭の中で、お客様が作らせて頂いたクラブを使ってスウィングされ、そのスウィングとスペックが一致しない限りクラブ作りには入れないからです。
たぶん月曜日には作り始められると思いますが、まだまだ悩みは続きそうです(笑)