習い事教室の広告宣伝・集客手法の紹介
飲食店経営にとって大きな課題は集客です。多くのお客さまにご来店いただくための集客手法を考えてみましょう。
飲食店の広告宣伝
飲食店は競争が厳しいですし、また、立地によってハンデをおう場合もあります。ある調査によれば、現在の立地に「満足」「やや満足」と答えた店が45%程度、反対に「不満足」「やや不満足」と答えた店が40%強。そして「不満」の理由は、やはり「人通りが少ないこと」が最も多く、店を知ってもらう機会がそれだけ少ないことが悩みになっています。
そのため各店舗とも、さまざまな広告宣伝に知恵を絞っています。ただ、ここで注意したいのは、広告宣伝による効果は十分期待できますが、広告宣伝に使うお金を一律には考えないほうがよいということです。
たとえば、1年間に店の売上げの何パーセントを広告宣伝費に使っているか、月平均ではいくらになるかということを把握しておくことは大切です。
しかし、その結果から毎月一律○%広告宣伝にお金をかけておけばよい、ということにはなりません。多く広告を出したほうがよい時期があり、また、いく分抑えてもよい時期があります。お店の「稼ぎ時」を考え、臨機応変な対応を心がけましょう。
飲食店の集客手法(1)
インターネットを介した集客を見てみましょう。まず、無料サイトです。
■「Googleマイビジネス」
国内最大級の店舗情報サイト。登録は無料です。
■「LINE@」
初期費用・月額料とも無料で利用できます。
■「エキテン」
飲食店だけではなく美容室、歯医者などオールジャンルの登録が可能。
代表的な有料サイトは
■「食べログ」
ご存知の方も多いでしょう。代表的な口コミサイトです(月額2万5,000円~)。
■「ぐるなび」
日本最大級の食のポータルサイト(月額1万円~)。
■「ホットペッパーグルメ」
リクルートが運営する大手グルメサイト(エリアによって異なります)。
そのほかさまざまなサイトがありますが、お客さまがネットでお店を検索するのはすでに常識的なことになっています。ぜひ、利用してみましょう。
飲食店の集客手法(2)
飲食店は地域を対象にしたビジネスです。より地域に密着した集客方法を考える必要があります。チラシ、ポスティングなどはもう古いという意見もあるようですが、あまり根拠がある意見とはおもえません。広告宣伝は地道な営為です。新しい媒体のみ追求するのは、かえって間口を狭めることになるかもしれません。
■チラシ配布
チラシの一般的な反応率は0.3~0.5%と言われています。チラシを1000枚配布して3~5件の反応ということになります。
この数字だけを取り上げればあまり効果がないように見えますが、短期間の反応を期待するのではなく、一定の期間を見た上で効果を判断すべきです。また、3~5件の反応も「リピーター」獲得につなぐことができれば、決して小さな効果ではありません。
■ポスティング
ポスティングも反応率は0.1~0.3%と数字的には高くありません。しかし、ポスティングはたとえば新聞の折込広告にくらべ有利な場合があります。
20代後半~30代前半では、新聞を取っていない割合が5割を超えるというデータがあります。このデータを見れば、若い世代、子育て世代には新聞折込よりポスティングが有利と言えるわけです。お店周辺地域に、くまなく配布するという点でもポスティングは有効です。
■屋外広告(看板)
店舗前に置くスタンド看板(A型看板)は、板面に印刷シートを貼り込むタイプ、手書きができる黒板タイプなどさまざまな種類がありますが、お店の前を通る人に直接的に訴求できます。
「看板見たと言ったら割り引き」など集客のアイディアを盛り込むこともできます。
■地域メディアの活用
地域のフリーペーパーはお店の周辺に住む人たちへのアピール力があり、集客効果が期待できます。クーポンが付くフリーペーパーへの掲載も検討してみましょう。
お店のどこを・なにを宣伝するのかを明確にする
飲食店経営にとって大切なことは、来店されたお客さまの満足度です。お客さまに「いい店だった」「おいしかった」と思っていただくことが何より大切です。
お店の広告宣伝を考える際も、お店の「どういうところがいいのか」、お店の「何がおいしいのか」、情報を発信する側がこの点をしっかり把握しておく必要があります。当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実はこの点を明確にしないまま広告宣伝を考えるお店が少なくありません。
そうした状態で広告宣伝にお金をかけても、アピール度は低いものになるでしょう。単純な例ですが店舗前のスタンド看板に「ランチやっています」と書いてあるのと「○○産の○○を使ったランチ」と明示するのでは大きな違いがあります。
インターネット、チラシ、ポスティングなど広告の媒体はさまざまですが、お店のどこを・なにをアピールすればよいかを明確にし、そのうえで広告宣伝を考えることが大切です。