広告宣伝と広報PRの違い
無料でできる広告宣伝の方法には、「フェイスブックページ」や「YouTube」「LINE@」【Googleマイビジネス】などのツールがあります。それぞれの特徴についてご紹介します。
広告宣伝費について
大きな企業であっても個人経営のお店であっても、広告宣伝は経営に欠かせないものです。それゆえ、広告宣伝のための費用も予算に計上しておくべきす。
基本的には「売上×一定の割合=広告宣伝費」という計算式になります。
この「一定の割合」が何%かは、それぞれの業種・業態・規模などによって違ってきます。もし、個人でお店を経営されている方で、売上に対し何%の広告宣伝費をかけているかを「明確に把握していない」ということであれば、一度、きちんと計算してみることをおすすめします。
さて、上記をふまえて無料で広告宣伝できる方法を見てみましょう。
無料で広告宣伝ができる場所はインターネットです。たとえばインターネットに公式ホームページを開設すれば、取引先に会社の事業内容を確認してもらいやすくなりますし、個人のお店でも、お客さまにどんな特徴を持った店かを示すことができます。
公式ホームページの作成・運用は人に頼まずに自分でもできますし、費用もあまりかかりません。
インターネットを介したお金のかからない広告宣伝
もう少し、インターネットを介した広告宣伝を見てみましょう。
【フェイスブックページ】
Facebook(フェイスブック)は個人で利用されている方も多いと思いますが、個人で利用しているFacebookのアカウントと、フェイスブックページのアカウントは違います。フェイスブックページはビジネス用途です。
「フェイスブックページ」にアクセスすると「ページを作成」画面が表示され、画面の指示に従ってアカウントを取得します。フェイスブックページに広告を出し、ページを見た人がクリックすると費用が発生する仕組みになっています。
【YouTube】
文字や写真では伝わりにくいものも、動画でなら伝えやすくなります。
たとえば美容・エステのケアもそのひとつです。また、家の外壁塗装の技術紹介、楽器演奏、修理など、さまざまに利用されています。YouTubeに動画をアップロードする際、料金はかかりません。動画をアップして興味を持ってもらい、自社サイトに導くという集客方法です。
【LINE@】
ビジネス向けのLINEアカウントです。飲食店、美容室、エステなどの店舗系ビジネスに効果が期待できるとされ、2017年10月には認証済みアカウント数が30万件を突破しています。
情報発信、集客、販売促進を支援するツールとして利用が進んでいます。初期費用、月額費用とも無料のプランがあります。
【Googleマイビジネス】
Googleマイビジネスは自分の会社やお店の情報をGoogle検索やGoogleマップ上に無料で掲載できるサービスです。
Googleマイビジネスに登録してオーナー確認をすませると、Google検索やGoogleマップ検索において、お店の情報(お店の写真、営業時間、電話番号、お店の紹介文など)が「ナレッジパネル」という枠に表示されます。
Googleマイビジネスは無料であるため、とりあえず登録してそのままにしているケースが多いようですが、ナレッジパネルを充実させることでより効果的に使えるツールです。
無料でできる広告宣伝費の問題点
無料でできる広告は積極的に利用することをおすすめしますが、いくつか問題点もあります。
たとえば、フェイスブックページに自社、自店のページを持ったとして、そのページをどんな人が見るかという点です。
一度、会社の商品を購入した人、お店に来店した人にとっては、すでに知っている会社、お店のページですから興味を持って見てもらえる可能性がありますが、新規顧客開拓という点では高い効果は見込めない場合があります。顧客のリピーター化に狙いを絞ったほうがよいと言えそうです。
また、YouTube、LINE@、Googleマイビジネス、いずれも集客のためのツールとして一定の効果が期待できますが、信頼性という点ではどうでしょう。
すでに「ある程度の知名度を得ている」、あるいは「テレビCMなどによって一定の認知度を得ている」、そのうえでこれらのツールを利用する場合とそうではない場合では、パソコンやスマホに表示された広告宣伝に対する信頼性が違ってきます。
インターネットを介した無料の広告宣伝には、ご紹介した以外にもブログやツイッターなどもあげられますが、これらも情報を発信する側に知名度がなければ効果はあまり期待できませんし、認知されるまでに多くの時間がかかります。
では、「会社、商品、お店の知名度を得るにはどうすればよいか」ということになれば、やはり、インターネットを含めた有料の媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、折込チラシ等々)を通し、お金をかけて商品や会社、お店を認知してもらうことが必要になります。
無料でできる広告宣伝はおおいに利用すべきですが、効果的な広告宣伝にするためには、有料広告と無料広告を並行させる必要があります。