伊吹山の記念碑
今回は賽銭箱のお話です。
神社・お寺には必ず置かれていますが、大半が木製ですよね。
たまに金属製の物もありますが、屋外の設置となると「木製は腐ってくる」「金属製は錆びてくる」ということから、
「石で作ってくれないか?」というご依頼を請けることがあります。
今までから数多くの賽銭箱を作ってきましたが、いつも設計で悩みます。
それは、
1.石は細かな細工がし難い
2.鍵をどのように付けるか
3.お金が取り出しやすいか
4.賽銭箱に雨水が入ってしまわないか
などなど・・ こんな難問にぶつかります。
しかし今回は我ながらシンプルで扱いやすい賽銭箱が出来上がりました。
それがこちら・・・
どうでしょう。
シンプルかつ利便性も兼ね備えております。
天端部分はお供え物も置けるし、実は屋根の役目もしています。
写真では見えませんが、賽銭を入れる所は斜めに石を取り付け、お金が滑り台を滑るように入っていきます。
裏面もシンプルな構造で、穴が開いている部分に指を入れて持ち上げるとお金が取り出せる構造です。
今回のものは、鍵を取り付けてはおりません。
宮司さんがいつもおられる神社ということもありますし、また鍵を取付ることで反対に壊されることもありますので。
完成したお賽銭箱、宮司さんには大好評でした。