普通級&支援級ともに学習支援枠増えました!空きあり!
学習支援って本当に効果があるの?効果が出るまでにどれぐらいかかる?今日はそんな疑問にお答えしたいと思います。
知的障害がない発達障害(グレーゾーン含む)の子どもの場合、学習支援を受けて効果が出るのにズバリ2年はかかります。この効果とは成績が上がることではありません。"土の中に学習への取り組みの根っこができて、地面からついに芽が出たー!"ぐらいのイメージです。自分の得意、不得意がわかって、勉強の仕方がわかって、自主的に机に向かって勉強する意欲があるというラインです。
さらに、多くの大人が想像するような数時間一人で机の前に座って勉強できるようになるのには5年かかります。もちろん健常児でも同じような年数がかかることもあるでしょう。ただやっぱり発達障害の子どもたちには適切な介入、支援、ケアが健常児に比べて格段に多く必要で、大人の伴走者の存在が不可欠です。ちなみにこの芽が出る2年、自律学習の5年は親も子も適切な支援を受け続けていることが条件です。この間どこかで支援が途切れた、また適切な支援を受けられていない場合は含みません。
知的障害がある場合、まちるどでは机上学習ができるかをまず確認し、器用さ、体幹、言葉、コミュニケーションなどさまざまな観点から子どもの目指したい目標を決めます。多くのお子さまは将来独り立ちできるように小学4年生までの読み書き計算を生涯学習目標と定めています。知的障害があると学習課題の習得に時間がかかるため、どのぐらいで与えられた課題ができるようになるかはお伝えできないのですが、能力が伸びない、もしくは課題が進まないというケースはほとんどありません。
学習支援を始めて「芽が出るまでに2年、自律学習まで5年!」
決して焦りは禁物です。支援を始めて半年ぐらい経つと成果や効果が見えずに親は焦り始めます。学習支援を受けているのに子どもは相変わらず漢字を覚えられない、計算ができない、家庭生活が変わらないなどなど。まちるどの場合、子どもたちに関われる時間は1週間に多くて2時間。やはり限られた外部の学習支援だけでは学習能力を飛躍的に伸ばすのは非常に難しいと言えます。
そこで、より効果を実感したい方は子どもに家庭学習の習慣を身につけさせるための家庭内教育を実践してみましょう。方法はダイニングやリビングなど子どもが見える場所で親が親自身の勉強をします。隣で子どもが勉強を始めても親は子どもに勉強を教えません。子どもに聞かれたことだけを答えます。(くれぐれも自分の勉強の目的が子どもに勉強をさせるためとならないようにしてくださいね。子どもは親の下心をすぐに見透かしてしまいます。)親が勉強している姿を毎日見ている子どもはその親の姿に必ず影響を受けます。親子一緒に家の中で勉強する文化を作ることこそ親が子どものためににできる最大の学習支援です。