井垣美奈プロのご紹介
音楽が持つ力を伝えることで、多くの人の役に立ちたい(2/3)
阪神・淡路大震災をきっかけに音楽が持つ癒やしを実感し、音楽療法士の道へ
井垣さんが、音楽の道へ進むことを意識したのは中学生の頃。1995年に発生した阪神・淡路大震災がきっかけでした。
「震災後しばらくしてから、ピアノ講師をしていた私の恩師が被災地に赴きました。街にも、そこに暮らす人たちの心にも深い傷が残っている状況でしたが、『演奏を聴いた人が涙を流し、感謝の言葉を口にしていた』と話していました。音楽は、心を癒やすことができるのだと実感した瞬間です」
音楽が持つ可能性に関心を寄せた井垣さんは、大学の音楽療法コースに進学。卒業後は介護職兼音楽療法士として、特別養護老人ホームに勤務します。その後、病院のリハビリ部にも音楽療法士として勤め、コミュニケーションの促進や不安緩和など、多くの患者のケアに携わりました。
「出産を機に病院を退職しました。子育てをする中で、自分の子どもにも音楽を学ばせたいと教室を探しましたが、『ここだ』というところがなかなか見つからなくて。『それならば自分で作ろう』と思ったんです」
リトミックの勉強を始め、資格を取得しルーチェを開業。0歳児、1歳児、2歳児から就園前と、子どもの年齢別に少人数制のクラスを用意しています。
「レッスン料は、長く続けていただけるよう工夫しています。教材費や入会金、年会費もありません。お子さんの体調不良やお家の用事で月に1回しか参加できなった場合は、翌月が割引になるほか、きょうだい割引も好評です。内容は本格派。だけど、通いやすい教室を目指しています」
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