海外調達をやってみる⑦ < 貿易条件の変更 >
ブローカー
私は「ブローカー」という響きにある種の胡散臭さを覚えます。
「商売は金儲け」です。
海外では「騙される奴が悪い」という人もいて、性善説に立つ日本人はカモにされがちです。
「ブローカー」にもいろいろあって、業界内の誰からも後ろ指を指されるブローカーもいます。
一方で真っ当な企業もあるのは事実です。
問題は、私たち買い手がそうした企業や業界にとても疎い点です。
市場流通品
部品名を入力して検索すると、多くのサイトを表示します。
サイトは
①メーカーが運営するオンラインストア、
②メーカー認定オンラインストア、
③信頼できる企業が運営するストア、
④どこのメーカーとも契約を持たない企業が運営するストア、
が混在します。 まさに玉石混交とはこのことです。
①、②は、代理店がフォローしない小口ユーザーのフォローを目的としています。
そのためこれらサイトで部品が見つかれば安心して購入できます。
一般に③、④が見つけてくる部品を指して「市場流通品」と呼びます。
特に④には”質の悪い”ブローカーはいわゆる「転売ヤー」が存在します。
③と④の違いは自社でフェイク品かどうかを検査する仕組みを持っているかどうかです。
当然入手経路の真贋についても詳しく調査する点で、真面目と言えます。
流通品は、品質保証、不具合発生時の解析サービスを受けることが出来ないといった負の側面が
あります。
”悪い”ブローカー・サイト、出自の怪しい部品の多くは、
・売買時に品質保証しない、
・交換、返品を受けつけない、
・所在地が東南アジア(特に香港、華南エリア)になっている。
正規ルート外から購入することは、高いリスクを覚悟しないといけません。